あけみちゃん基⾦が「くまのがっこう」と共に特別授業を開催
あけみちゃん基金は、先天性の心臓病などで長期入院している子どもとその家族のために、人気絵本シリーズ「くまのがっこう」とコラボし、2025年11月に東京大学医学部附属病院で特別なプログラム「くまのがっこう出張授業」を初めて実施します。
この取り組みにより、多くの人々に愛され続けている「くまのがっこう」の世界観を病院内に再現し、病気と闘う子どもたちに特別な経験を提供することを目指しています。通常、保育園や幼稚園、学校に通うことができない子どもたちにとって、このイベントは社会性を育む重要な機会となるのです。
くまのがっこうの魅力を病院で
「くまのがっこう」は、12匹のクマのキャラクターたちが主人公として織り成す物語で、友情や冒険を通じて、感情の成長や人とのつながりを描いています。この物語の温かいメッセージを通じて、心臓病をはじめとした小児難病と闘う子どもたちに元気を届けたいという思いが、今回のコラボレーションに込められています。
長期にわたる病院生活は、子どもたちの心身の成長に影響を与えることがあります。そこで、今回の「出張授業」では病院という環境から少し離れ、「学校」という特別な空間を体験できるようなプログラムが用意されています。具体的な内容としては、主人公の女の子「ジャッキー」が病院を訪れ、一緒にミニ授業を受けたり、記念撮影を楽しんだりする参加型プログラムが展開されます。
日程や内容について
イベントは2025年11月19日(水)11:00から11:30まで、東京大学医学部附属病院(文京区本郷)で行われます。内容には歌やダンスの時間、そして記念撮影などが含まれ、参加する子どもたちが学ぶ楽しさを再発見できるよう工夫されています。
あけみちゃん基⾦の背景
あけみちゃん基金は、1966年の設立以来、先天性心臓病に苦しむ子どもたちを支えるための活動を続け、これまでに500人以上の若き命を救ってきました。たとえば、2022年度には全国の4病院に小児用補助人工心臓を寄贈し、2023年度も他の病院への寄贈を予定しています。このような活動を通じて、あけみちゃん基金は子どもたちの未来をより明るくしようとしています。
また新しい試みが全国へ
今回の特別授業は、東京大学を皮切りに、今後全国の12の移植関連施設で展開される予定です。この試みを通じて、心臓病と向き合いながらも前向きに生きる子どもたちの姿や、その支えとなる家族の絆を社会に伝え、支援の輪を広げていくことを目指します。
「くまのがっこう」とあけみちゃん基⾦の共同開催によって、多くの子どもたちが笑顔を取り戻し、学びの喜びを感じられることを期待しています。