セブン-イレブンのバイオディーゼル配送プロジェクトの始動
2023年12月26日、セブン-イレブンと三井物産が新たな試みとして、バイオディーゼル燃料(以降、BDF)を利用した商品の配送を開始します。このプロジェクトは、兵庫県内のフローズン神戸センターからスタートし、同エリアのスーパーやセブン-イレブン店舗への商品供給に寄与します。
バイオディーゼル燃料の特性
今回用いられるBDFは、植物由来の使用済み食用油から精製されたもので、カーボンニュートラルの効果が期待されます。植物が成長する過程でCO2を吸収し、燃料として使用する際にはそのCO2が放出されるため、実質的な排出量はゼロに近いとされています。これにより、B100燃料の導入によって、一般的な軽油に比べ、1リットル当たりのCO2排出量を2.62kg削減できるとされています。
実施の背景と意義
このプロジェクトの開始にあたっては、大阪府や京都府から回収した使用済み食用油を基に高純度のB100燃料を製造し、セブン-イレブンの配送車両に給油します。三井物産の100%子会社がバイオ燃料の調達と供給管理を担当し、今後はさらなるデータ収集や走行データの分析を行い、規模の拡大を目指します。
この取り組みは、陸上輸送における脱炭素化を進めるための重要な一歩として、両社は位置づけています。セブン-イレブンはバイオ燃料を活用した配送システムの実現を目指し、三井物産は環境負荷を低減する流通インフラの構築を促進します。
これまでの取り組みと今後の展望
両社はこれまでにも、燃料電池や電気トラックの導入に努めてきました。今後も様々なプロジェクトを通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを使命としています。これからもBDFの導入により、エコな物流の確立とともに、さらなる環境への配慮を進めていくでしょう。
まとめ
セブン-イレブンと三井物産によるこのバイオディーゼル燃料を活用した配送プロジェクトは、環境に優しい流通モデルの実現に向けての大きな一歩です。使用済み食用油のリサイクルや再利用が進むことで、地域社会にも貢献が期待されるでしょう。今後の進展が非常に楽しみです。