親子で楽しむ葛飾柴又の名物「草だんご」づくりイベント
8月21日(木)と22日(金)、葛飾柴又の高木屋老舗にて、「葛飾柴又の食文化〜柴又名物『草だんご』のヒミツを解き明かそう〜」というイベントが行われました。このイベントは昨年に続き2回目の開催となり、100組を超える応募が寄せられる人気ぶりです。区の担当者は、このイベントが「国の重要文化的景観に選定された葛飾柴又の歴史や食文化について、子どもたちに伝える大切な機会」と説明しました。
草だんごづくりの体験を通じて
「草だんご」は、柴又の名物として親しまれています。しかし、その魅力や作り方については意外と知られていないことも多く、参加者はこのイベントを通じてそのヒミツに触れることができました。子どもたちは、まず調理帽を被り、草だんご屋の一日店長として店名を考えることからスタート。アイデアが出揃ったら、テーブルに看板を設置し、草だんごや柴又の歴史に関するクイズに挑戦しました。
匂いを感じ、歴史を学ぶ
その過程で、各テーブルにはポットに入った実際のよもぎが用意され、子どもたちはその香りを楽しむことができました。「良い香り!昔飲んだ薬の匂いがする」と様々な感想が飛び出しました。こうした体験を通じて、草だんごの素材や柴又の風土が生み出した文化を学ぶことができたのです。
実際のだんごづくり
学びの後は、実際に草だんごを作る体験へと移りました。このセッションでは、講師の高木屋老舗の石川幾生さんが手取り足取り指導。参加者たちは、手で生地を丸めて串に刺したり、白い団子を焼いてみたらしやきなこを付けたりと、思い思いの工夫を凝らしました。草だんごには餡子を添え、皆が楽しく美味しく食べている姿が印象的でした。イベントの終わりには「来年も参加したい!」という声が上がるほど盛況で、笑顔で店を後にする親子の姿が見られました。
文化継承の重要性
このようなイベントは、ただの体験ではなく、柴又の郷土料理の伝承や地域の文化に対する理解を深める重要な役割を果たしています。文化的な意味を感じつつ、楽しい時間を過ごした参加者たちは、夏休みの素敵な思い出となったことでしょう。今後も継続して行っていきたい取り組みですね。親子で楽しみながら、地域の文化を学ぶこのような機会が、さらに充実していくことを期待しています。