SNSで繋ぐ支援
2018-12-10 15:47:03
SNSの力で繋がった災害支援のリアルと未来への取り組み
SNSを活用した災害支援の実際
2018年7月、西日本で発生した豪雨災害は、数多くの人々に甚大な影響を与えました。そんな中、新菱冷熱工業株式会社は、被災地への支援をスピーディに行うために、SNSを効果的に活用しました。この支援の背後には、災害時に必要とされる迅速な対応が求められているという現実があります。
1. SNSから始まった支援の流れ
災害発生から間もない7月9日、倉敷市役所がTwitterでスポットクーラーの必要性を訴えたことが、新菱冷熱の行動のきっかけとなりました。これは、被災地が非常に高温にさらされている状況において、迅速な暑さ対策が求められていたからです。企業の社長がすぐに電話をかけ、状況を確認した結果、スポットクーラー40台とドラムコード40個を提供することが決定されました。
搬入は当初混乱があったものの、すぐに行動に移されたことで、約5時間後には支援が実現しました。このように、SNSの力が企業の迅速な意思決定を促すきっかけとなり、支援のスピードを加速させたのです。
2. 異常気象と被災地のニーズ
その後も、新菱冷熱は倉敷市役所との連携を深め、8月には支援物資集積所である真備総合公園体育館にパッケージエアコンと発電機の設置工事を行いました。特にこの体育館は、冷房がない状態で物資仕分け作業が行われており、全国から集まった支援物資を処理するための環境が整っていませんでした。
倉敷市役所が新菱冷熱に相談したところ、企業はその環境を改善するために迅速に動くことを決定しました。計画的に冷房設備を設置し、作業環境を改善することが求められました。
3. 市役所との協力
10月31日、冷房設備の撤去時に倉敷市の生水副市長や関連部署の担当者と対談が行われました。彼らの話からは、災害発生時の混乱や、情報のやり取りでのSNSの重要性が浮き彫りになりました。スムーズな電話対応が、混乱の中で迅速な支援を可能にしたのです。特に、避難者支援に追われていた市の職員たちは、冷房のない体育館での作業が厳しい状況であったことを訴えました。
4. 社会貢献への取り組み
この支援を通じ、新菱冷熱は企業と被災地を繋ぐシステムの重要性を強く感じるようになりました。そして、2018年11月には特定非営利活動法人全国災害ボランティア支援団体ネットワークの賛助会員となり、情報収集の体制を整えました。社の経営ビジョンである「さわやかな世界をつくる」という理念の下、今後も社会の持続的な発展に貢献するために活動を続ける方針です。
このように、災害支援においてSNSは重要な役割を果たし、企業や自治体、そして市民が一体となった活動が可能であることを示しています。災害が起こる度に、どのように支援を迅速に行うかが問われ続けています。今後の取り組みとともに、より多くの人々が安全に過ごすことができる環境を整えていく必要があります。
会社情報
- 会社名
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新菱冷熱工業株式会社
- 住所
- 東京都新宿区四谷1-6-1コモレ四谷・四谷タワー5階
- 電話番号
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