三菱総合研究所、アジアスタートアップとの連携への一歩
株式会社三菱総合研究所(MRI)は、アジア地域におけるスタートアップとの連携をさらに強化する新たな一手を発表しました。2023年5月7日に、台湾のStartup Island Taiwan(SIT)およびタイ、ベトナムのスタートアップ機関との協定覚書(MOU)を締結したことがその内容です。この協定は、各国間でのスタートアップ交流を規模拡大し、共通の社会課題解決に向けた協力を促進することを目的としています。
メモリアルな瞬間
東京での「Asia MirAI Day」イベントにて行われたこの協定の締結式には、アジア各国からのスタートアップ関係者をはじめ、投資家や政府関係者が集まりました。この重要なイベントは、アジア企業の市場参入やAI分野での共同プロジェクトを見据えた意義深い集まりとして注目を集めました。この中で、MRIが締結したMOUは両国間のスタートアップ連携を進める新たな基盤と位置付けられています。
台湾との連携を強化
台湾の政府系機関であるSITとの協定では、日台両国が抱える少子化、高齢化、資源不足といった共通の課題への取り組みに焦点を当てました。特に、AIoT、バイオメディカルテック、サイバーセキュリティ、グリーンエナジー、半導体、5Gといった分野での両国スタートアップの交流を促進することで、新たなビジネスチャンスの創出を見込んでいます。このような試みは、両国間の企業や新興企業にとって、持続可能な発展を目指す上で重要なステップです。
タイ・ベトナムとの連携
また、タイ・ベトナムにおけるスタートアップ機関とのMOUも重要な成果です。特に、ベトナムでは2021年にハノイに駐在員事務所を開設し、2024年には現地法人MRIV Internationalを設立予定です。この基盤を通じて、現地の社会課題を解決するためのスタートアップ連携を進めています。タイのデジタル経済振興庁やTechSauce、ホーチミンのinnolab.asiaなど、地域の主要なパートナーと共に、ASEAN全体でのシナジーを生み出すことを狙います。
アジアのイノベーションエコシステムの構築
これらの取り組みは、MRIがアジア地域におけるスタートアップを支援し、社会問題を解決へと導くための戦略の一部です。MRIは今後もスタートアップとの連携を深化させ、ビジネス支援を通じて地域社会の問題解決に貢献する考えです。アジア全体のエコシステムを支えるため、さらなる成果を期待されます。
終わりに
この新たな協定は、MRIの広範なネットワークとアジア地域のスタートアップの可能性を融合させ、持続可能な社会の実現に寄与することを目指す重要なステップです。アジア各国がそれぞれの強みを生かしながら協力し合うことで、イノベーションが生まれ、社会課題の解決に繋がることが期待されます。