RiSAの成果発表
2025-06-24 16:06:12

超伝導加速器「RiSA」で医療用RIの製造が加速、成果を発表

日本の企業、株式会社NovAccelは、茨城県土浦市に本社を置くディープテック企業として、医療用ラジオアイソトープ(RI)製造専用の小型超伝導電子加速器「RiSA」の開発を進めています。この度、同社はRiSAに関する重要な成果を発表しました。それは、単セル空洞を使った加速空洞の成膜性能試験において、目標であった5MV/mの加速勾配を実証したというものです。

超伝導技術を利用した加速器の加速空洞は、荷電粒子を加速するために必要不可欠な部品です。RiSAでは、この空洞をニオブで製造し、極低温で冷却して超伝導状態を維持するという技術を採用しています。具体的には、加速空洞内の電場によって粒子を加速するため、その性能が加速器全体の効率に直結します。今回の成膜性能試験で確認された5MV/mの加速勾配は、加速空洞の製作プロセスが整備されたことを示しており、今後の製作に関する信頼性を高める材料となります。

「RiSA」は特に、がん治療での使用を目的とした放射性同位元素、アクチニウム225(Ac-225)の製造に特化したデザインが特徴です。この同位元素は、次世代の標的型放射線治療(TAT)の中核をなす重要な元素として注目されています。がん治療の分野では、放射線治療の選択肢に多様性をもたらすため、RiSAの開発には極めて大きな意義があります。

また、RiSAはその専用設計によって他の汎用加速器とは異なり、小型化と安定的な運転を実現しています。これにより、安価で省電力な運用が可能となり、さらには容易な増設も実現しています。加えて、4K冷却技術や2.6GHz空洞技術を用いることで、画期的な小型化を実現しました。

NovAccelは、この成膜性能試験の成功を受けて、次なる目標として10MV/mの実証試験を行う意向を示しています。今後、RiSAの本格的な製造プロセスへの移行が進み、医療用RIの安定供給体制が構築されることが期待されています。最終的には、がん治療における標的型放射線治療の普及に寄与し、より多くの患者に効果的な治療法を届けるための努力が続けられるでしょう。

株式会社NovAccelは、最先端の超伝導加速技術を活かし、医療の現場に革新をもたらすことを目指しています。彼らは、企業の技術力を最大限に活用し、社会全体に貢献するために、今後も引き続き研究開発を進めていく意向を表明しています。

この成果は、今後の医療技術の発展に多大な影響を与えることでしょう。がん治療の選択肢が増え、より良い治療が提供できる日が待ち遠しいです。


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会社情報

会社名
株式会社NovAccel
住所
茨城県つくば市花畑3丁目20-5花畑事務所D102
電話番号

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