南青山に登場したモダンフレンチ「mærge」
2025年6月27日、東京・南青山に新たなモダンフレンチレストラン「mærge(マージ)」の公式ウェブサイトが公開されました。このレストランは2025年6月20日にオープンし、オーナーシェフは名店「La Clairière(ラ・クレリエール)」で一つ星を獲得した柴田秀之氏です。彼の手によって、日本の「名もなき食材」たちが光を浴び、見事な料理へと変わります。
「mærge」という店名は、フランス語の「marge(余白)」と英語の「merge(融合)」を組み合わせた言葉です。ここでは、まだ名のない素材に額縁をかけて、素材と食べ手の新たな関係を築くことを目指しています。そのため、提供されるのは、選び抜かれた国内の最高の食材を用いた全11品のコース料理です。
地域の豊かな素材に注目
「mærge」では、日本各地の素材に着目し、特に熟成鹿や古代米など、普段はあまりクローズアップされない食材を多用しています。例えば、特に印象的なのは「荒間鶏のバロチンヌ」という一品。こちらは、産卵を終えた老鶏を新たに響かせる料理として、フレンチの技法でその滋味を最大限に引き出します。鶏の肉をおしゃれに包み、低温でじっくり火入れすることで、その本来の味わいを最大限に感じることができます。
また、北海道のアスパラガス専門農家で育てられたアスパラガスは、料理の中で「味のグラデーション」として楽しむことができ、手前に瑞々しい穂先、奥には甘みと旨みが凝縮された根元部分がスライスされており、ほやのリゾットと共に提供される一皿も必見です。
美しいダイニング空間
「mærge」のダイニングは、自然を取り入れたデザインが特徴で、水中鍾乳洞の光のカーテンをイメージした個室や、木の温もりと曲線が絶妙に溶け合った空間が広がります。心地よいプライベート感を大切にしながら、食事を楽しむための場として設計されています。家具には、世界的に受賞歴のある木工家具職人・松岡茂樹氏が関与し、特別感を演出しています。
料理とワインのペアリング
料理と一緒に楽しむワインも、シャンパーニュやブルゴーニュを中心とした多彩なセレクションから、シェフが厳選したものを提案してくれます。それぞれの料理との相性を考えたワインペアリングは、食事をより一層引き立ててくれます。
予約とアクセス情報
「mærge」の予約は毎月1日に、翌月の予約が開始される仕組みになっています。興味のある方は、公式サイトを訪れて頂くと良いでしょう。店舗は、表参道駅から徒歩8分の位置にあり、アクセスも良好です。
- - 店名: mærge(マージ)
- - 住所: 東京都港区南青山3-8-14 VORT南青山Ⅲ 1階
- - 営業時間: 18:00~23:00
- - 定休日: 日・月曜日
- - 席数: 30席
このように、日本の名もなき食材を輝かせる挑戦に満ちたレストラン「mærge」。ぜひ一度、その料理と体験を味わってみてはいかがでしょうか?