ジンベイ株式会社が進化させたGenOCRの請求書読み取り機能
ジンベイ株式会社は、最新の生成AI技術を用いたOCR(光学文字認識)サービス「GenOCR」の機能強化を発表しました。今回のアップデートでは、請求書を含む各種書類の読み取り精度が大幅に向上し、業界ごとのニーズに応える形で進化しています。この進展により、さまざまな業種での活用が期待されており、請求書処理の効率化に寄与することが予想されています。
読み取り精度の向上
今回のGenOCRの改善点には、以下の請求書に関する項目が含まれます。これにより、インボイス制度にも対応し、課税や非課税といったニーズにも応えられる精度が実現しました。
- - 発行者の適格請求書発行事業者登録番号
- - 消費税率10%分の合計税込金額
- - 消費税率8%分(軽減税率)の合計税込金額
- - 非課税分の合計税抜金額
- - 消費税率10%分の合計消費税額
- - 消費税率8%分の合計消費税額
今後もジンベイは、GenOCRを通じて請求書の読み取り精度の向上に継続的に取り組む方針を示しています。
ユースケース
具体的な活用例として、次のような業務でのGenOCRの適用が挙げられます:
経理・財務業務における自動処理
経理や財務部門では、PDFや紙の請求書・領収書の確認とデータ入力に多くの手間がかかることが課題として存在します。GenOCRを導入することで、請求書や領収書の読み取りから勘定科目の提案、さらには会計システムへの連携まで、自動化が実現します。これにより、請求書処理で年間720時間、領収書処理で年間700時間以上の工数が削減されることが期待されています。
業界別の成功事例
- - 大手銀行では、住宅ローン審査のデジタルトランスフォーメーション(DX)を成功させています。フォーマットが異なる申込書や給与明細、銀行明細を99%以上の高精度で読み取り、手作業による入力や確認作業の工数を大幅に削減しました。
- - 物流会社では、請求書と配送実績の照合が自動化されました。請求書の内容と実際の配送記録データが自動で照合され、異なるフォーマットの請求書も正確に読み取られます。差異があった場合にはアラートが出される仕組みとなっており、確認作業の人為的ミスを排除し、支払業務の精度を高めています。
- - 建設業界では、下請け業者からの請求処理業務が効率化されています。手書きやExcel形式の請求書をGenOCRにより読み込み、原価管理システムへの取り込みが可能となりました。また、フォーマット不備の自動検知機能を備えることで、経理部門の対応時間を半減することが実現されています。
GenOCRの特徴
GenOCRは、ジンベイが独自に開発した文字認識AIを搭載したAI-OCRサービスです。従来のOCR技術の限界を越えて、手書き文字や非定型フォーマットを高精度で処理できる点が大きな特徴です。これまで手作業で行われていた、退屈なデータ化業務をGenOCRで代行できるようになりました。また、インボイス制度や課税に完全対応し、読み取り精度は99%以上を誇ります。
運用にかかる設定がほぼ不要で、誰でも簡単に使用でき、月額3万円から利用可能な料金体系で、トライアルも実施しています。
企業情報
ジンベイ株式会社は「働くを変える」を企業のミッションに掲げ、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業です。生成AI技術を活用し、各業務プロセスのデジタル化を実現することで、生産性向上や企業の成長を支援。また、各種サービスを通じてクライアントのニーズに応えています。
公式サイトやGenOCRのサービスページでは、より詳しい情報が提供されています。