老舗蕎麦店と共同開発した『やさしいつゆ』
2024年11月、あの老舗の蕎麦店、総本家更科堀井と不二製油、フジフレッシュフーズがタッグを組んで開発した新商品『やさしいつゆ』が販売開始されます。この『やさしいつゆ』は、現代の食文化に合わせた植物性の素材を活かし、日本の伝統的な味わいを守り抜くことを目指しています。
共同開発の背景
コロナ禍を経て、訪日外国人が回復傾向にある中で、2024年の1月から9月までの訪日客数は累計で2688万人を超える見込みです。こうした中、食に関するニーズが多様化する中で、訪日客の中には宗教や文化の背景から特定の食材を避ける方も少なくありません。このような状況を踏まえ、日本の伝統的な和食をもっと楽しめる選択肢を提供する必要があります。
そこで、不二製油とフジフレッシュフーズ、そして総本家更科堀井の3社が協力し、植物性の素材を基にした『やさしいつゆ』として、この問題に取り組むことになりました。
『やさしいつゆ』の特徴
『やさしいつゆ』は、肉や魚のダシを一切使用せず、植物性の原料のみで本格的な江戸前の味を実現しています。特に、厳選された素材を使用し、MIRACORE®︎技術を駆使したカツオ風味の植物性ダシを用いることで、旨味と香り、甘みのバランスを巧みにとった製品となっています。この製品名には、食文化と資源に対する深い敬意が込められているのです。
このつゆは、冷たいそばにはつけつゆとして、温かいそばにはかけつゆとして、また肉じゃがやカレーのベースとしても使える汎用性の高い商品です。多様なレシピに取り入れることで、和食をより楽しむことができるでしょう。
GOODNOONブランドの一環に
この『やさしいつゆ』は、不二製油の新たなブランド「GOODNOON」の一部でもあります。GOODNOONは「植物性素材を活かし、食の未来を共創する」というビジョンを掲げており、『やさしいつゆ』もその理念に基づいて開発されました。サステナブルで健康的な食生活を実現するための製品として、消費者に新しい選択肢を提供することを目指しています。
期待される影響
『やさしいつゆ』は、日本の伝統的な食文化を守りながら、インバウンド需要にも応えられる可能性を秘めています。植物性のダシを使ったこのつゆは、特に宗教的、健康的な制約を持つ方々にも幅広く受け入れられるでしょう。国境を越えた食の楽しみを提供することで、和食の多様性をさらに引き出す役割が期待されます。
2024年11月からは、不二製油のECサイト「ソヤファームクラブ」にて販売される予定です。この新しい『やさしいつゆ』が食卓にどのような変化をもたらすのか、非常に楽しみです。
総本家更科堀井の魅力
総本家更科堀井は、寛政元年に創業された歴史ある手打ち蕎麦のお店です。そのこだわりの蕎麦と共に、MIRACORE®を使用したメニューも提供し続ける中で、和食文化の発展にも貢献しています。
『やさしいつゆ』の登場を通じて、総本家更科堀井と不二製油が描く未来の和食文化に注目が集まります。新しい味と、持続可能な食文化の実現に向け、今後もこのような取り組みが増えていくことを期待します。