長野県東御市が医学生奨学金制度を発表
長野県の東御市は、地域医療を支援するための新たな取り組みとして、2026年度に実施予定の「東御市医学生奨学金制度」を発表しました。この制度は、医学生および将来医師を志望する高校生を対象に、月額20万円の奨学金を最長6年間借りることができ、その条件として市内の病院で勤務することで、全額の返還が免除されるというものです。
制度の背景
地域医療を維持・発展させるためには、地元の医師を育てることが重要です。東御市には東御市民病院があり、地域住民の健康を支えるためには医師の数が不可欠です。そのため、将来この病院で医師として働く意思を持つ学生に経済的な支援を提供し、医療環境の安定を図ろうとしています。これにより、地域医療を共に担う人材が育成されることを期待しています。
制度のポイント
月額20万円、最長6年の貸与
本制度では、月額20万円を最長6年間、最大で1440万円が貸与されます。これにより、医学生が経済的な不安を軽減し、学業に専念できます。
診療科目の制限を撤廃
これまでの制度では特定の診療科に制限がありましたが、新制度ではすべての診療科を志望する学生が申請可能となりました。内科、外科、小児科など、さまざまな分野で学びたい学生にとって大きなチャンスです。
勤務に応じた全額返還免除
指定の勤務年数中に東御市民病院で勤務することで奨学金が全額免除される制度も導入されています。勤務期間中に病院での事故ややむを得ない理由で別病院に転勤した場合でも、一定の条件のもとで返済が免除されます。
対象者について
奨学金制度の対象者は、大学で医学を学んでいる学生であり、将来東御市民病院で地域医療に従事する意思を持つことが必須です。また、他の奨学金制度から給付または貸付を受けていないことも求められます。
申請受付について
申請の受付期間は令和8年4月1日から15日まで予定されています。ただし、予算成立が前提となりますので注意が必要です。
東御市民病院の紹介
東御市民病院は多診療科が揃っており、内科や外科、整形外科など多岐にわたる医療サービスを提供しています。地域包括ケアを担う重要な役割を果たしており、乳幼児健診からリハビリ、専門的な検査まで幅広く対応しています。
東御市の魅力
東御市は長野県の東部に位置し、晴れた日が多い地域として知られています。ブドウ栽培が活発で、ワインの名産地でもあります。交通の便が良く、東京からは新幹線で約1時間、車で約2時間でアクセスできます。降雪も少なく、住環境が整っています。地域医療を支える医師の育成とともに、豊かな自然や文化、温かい地域社会が特徴です。
さらに詳しい情報
奨学金制度の詳細については、
東御市の公式ホームページをご覧ください。
お問い合わせ先
東御市 健康推進課 保健地域医療係 〒389-0502 長野県東御市鞍掛197(総合福祉センター内) TEL:0268-64-8880 E-mail:
[email protected]