経血解析で健康管理
2024-05-21 12:02:31

株式会社asai、山梨で経血解析による健康管理実証を開始

株式会社asaiが山梨での実証実験をスタート



東京都港区に本社を置く株式会社asaiは、経血を基に女性の健康状態を把握するための検査機器の開発を進めています。この度、山梨県が提供する「第6期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」に採択され、実証実験を行うこととなりました。これは、スタートアップ企業向けに山梨全域での研究を支援するプログラムで、今回選ばれたのは株式会社asaiを含む4社のみです。

実証実験の意義



本実験では、山梨県内のクリニックや病院の協力を得て、月経血のサンプルを収集し、今後の研究や技術開発に役立てることを目指しています。特に、現在開発中の「reanne kit」と「reanneアプリ」のプロトタイプを使用し、実際の使用感を評価するUX(ユーザーエクスペリエンス)検証も行なう予定です。これにより、経血から得られる健康データが日常の健康管理にどう寄与できるかを探ります。

現代女性と健康管理の課題



2018年に日本医療政策機構が行った調査によると、働く女性の約50%が月経関連の異常症状を訴えている一方で、婦人科を受診したのはそのうちの31.4%という結果が出ています。多くの女性が健康問題を抱えているにも関わらず、受診には様々な障壁があることがわかります。例えば、症状はあっても「重大な病気ではない」と考えたり、病院の診療時間に行けなかったり、また恥ずかしさから受診をためらうケースがよく見られます。

これに加え、婦人科系疾患による生産性損失が年間で約4.95兆円にも上るとされています。これは、女性が自らの健康を管理する機会を失っていることによる大きな損失です。

株式会社asaiのビジョン



株式会社asaiの目指すところは、収集したデータを使って技術と学術的評価を向上させることにあります。生理というタブー視されがちなテーマを可視化し、経血を用いた健康管理が一般的なものとなることを目指しています。

「自分のことを知るための手段」として生理を捉え、早期の婦人科受診を促すことが重要です。生理痛やPMSといった問題によって、女性が自分らしい生活を送ることを妨げる社会を変えていくことが、株式会社asaiのミッションです。

株式会社asaiは、2021年に設立され、月経から女性の「未病」をモニタリングする研究開発に取り組んでいます。2024年には、経済産業省主催の「Japan Healthcare Contest」で優秀賞を受賞するなど、その技術と理念が注目を集めています。

実証実験が進むことで、女性の健康管理に革命をもたらすことが期待されています。今後、株式会社asaiがどのような成果をあげていくのか注目です。

会社情報

会社名
株式会社asai
住所
東京都港区虎ノ門1−17−1虎ノ門ヒルズビジネスタワー15F
電話番号

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