ハイブリッドイベントの未来
2021-03-31 11:01:57

ハイブリッドイベントが切り拓く未来のコミュニケーションの可能性とは

ハイブリッドイベントが切り拓く未来のコミュニケーションの可能性とは



2021年3月25日、グローバルプロデュースが主催する「2021 JAPAN Hybrid Conference」が開催されました。このイベントでは、企業と社会の新しいコミュニケーションの姿が明らかにされました。特に、企業のトップが行うプレゼンテーションが、CMのような役割を果たす時代が到来したことが強調されました。

イベントの概要


イベントの冒頭では、グローバルプロデュースの代表である光畑真樹氏が「ハイブリッドイベントの持つ可能性と手法」についてプレゼンテーションを行いました。続いて、教育学者の齋藤孝氏は「コミュニケーション力の今と未来」、元マイクロソフトの澤円氏は「Hybrid時代で輝くためのプレゼン術」について講演しました。最後には、NewsPicks NewSchool校長の佐々木紀彦氏がモデレーターとして、サイボウズの青野慶久氏と光畑氏による「リアル×デジタル=ハイブリッド型の社会がやってくる」というトークセッションを行いました。

新たな価値の創造


光畑氏のプレゼンテーションでは、コロナウイルスの影響で多くのリアルイベントが中止となり、オンラインに移行したことで新しい価値が生まれたことを強調しました。特に、企業イベントにおいては、オンデマンド配信よりもライブ配信が好まれ、実際に80%がライブ配信で行われたとのことです。この背景には、参加者が同じ時間を共有したいという強いニーズがあると指摘されました。

また、オンラインイベントでは、実際のイベントよりも遥かに多くの意見を集約でき、その結果が企業にとっての重要な財産になることも説明されました。今後のイベントは、リアルとオンラインの良いところを取り入れたハイブリッド型であり、「エンタメーション」と呼ばれる新たな概念が生まれるという展望が示されました。

コミュニケーションの本質


齋藤氏、澤氏ともに、コミュニケーションの本質はリアルとオンラインで変わらないと述べ、特に勇気を持って新たな手法を試すことの重要性を訴えました。齋藤氏は、日本人にとって最も必要な資質は「勇気」であり、オンラインの恐怖を克服し、成功する運営能力を高めることが不可欠であると語りました。澤氏は、プレゼンテーションの本質は常に「何かを伝えること」であり、オンラインでもリアルと同じように相手に喜ばれる内容を、体験を交えて伝えるべきだと強調しました。

トークセッションの内容


トークセッションでは、青野氏がサイボウズでのオンライン活用の変化を語りました。リアル会議よりもオンライン会議の方が全員の顔が見え、情報交換の方法が変わったことが触れられました。特に、日常の「立ち話」がオンラインでは記録され、誰もが参加できるようになったことで新たなアイデア創出につながっているとのことです。

また、今後のオフィスの在り方についても議論が交わされ、サイボウズはリアルオフィスを縮小せず、味覚や嗅覚も共有できるスペースを維持すると強調しました。このように、オンラインとリアルのコミュニケーションの利点を生かし、新しい働き方を模索する姿勢が示されました。

今後の展望


「コミュニケーションの未来」と題されたこのイベントでは、企業と社会のつながり方が大きく変わりつつあることが確認されました。ハイブリッドイベントはもはや一過性のトレンドではなく、一般的な情報発信の手法として定着しつつあります。人々がどのようにこの新たなコミュニケーションの形を受け入れ、活用していくのか、その未来が楽しみです。

会社情報

会社名
株式会社グローバルプロデュース
住所
東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13階
電話番号
03-5738-2117

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