小松市のライドシェアを国土交通大臣政務官が視察し注目を集める

小松市ライドシェアの現地視察

2025年4月21日、高見康裕国土交通大臣政務官が石川県小松市を訪れ、地元で運営されている公共ライドシェアサービス「小松市ライドシェア」を視察しました。このプログラムは、交通空白地域の課題を解決するために、小松市と株式会社パブリックテクノロジーズが共同で立ち上げた日本初の試みとなります。

小松市ライドシェアとは

「小松市ライドシェア」は、2024年2月から始まったサービスで、多くの住民や観光客の移動を支援しています。特に、この地域では交通インフラが不足しているため、ライドシェア事業は非常に重要な役割を果たしてきました。全国の他の自治体でも注目され、視察に訪れるケースが増えています。

当日は、視察に伴い、ライドシェアの運行に関する詳しい説明が行われ、また運行車両の実地確認やドライバーとの意見交換も実施されました。ドライバーたちからは、運行中の様々な課題や解決策について活発な意見が交わされ、現場の生の声が集まりました。これにより、運行体制やサービス向上のための改良点が浮き彫りになりました。

地域公共交通のリ・デザイン

パブリックテクノロジーズは、「暮らし続けたいまちをつくる」というミッションのもと、公共ライドシェア事業を通じて、小松市や他の地域の交通のあり方を見直しています。この新たな取り組みでは、AIやICTを活用し、効率的なモビリティサービスを提供しています。特に、従来の固定路線では難しかったエリアにも積極的にアプローチしており、地域に即した交通手段を確保することが目指されています。

パブリックテクノロジーズの目指す未来

日本では、自治体の70%が人口5万人以下であるという現実が広がっています。このため、多くの地域で住民が移動手段を失う危険があります。パブリックテクノロジーズでは、「過疎地ライドシェア」と称したサービスを通じて、日本全国の交通空白地を結び、より良い交通インフラを実現しようとしています。

視察を行った高見国土交通大臣政務官はこのライドシェアサービスの必要性と将来的な可能性を強調しました。加えて、自治体や地域事業者と連携しながら持続可能な公共交通体系を築く取り組みが重要であると述べました。

会社について

株式会社パブリックテクノロジーズは、東京都中央区に本社を置き、地域の公共サービス向上に向けたGovTech事業を推進しています。代表取締役CEOは青木大和氏で、2020年に設立されました。

このようなライドシェアサービスは、今後ますます注目されるでしょう。小松市がすすめる交通サービスの革新は、日本全体の交通問題解決に向けた一歩として期待されています。