大学生起業部調査
2025-08-06 10:28:53

大学生の起業意識調査、起業部活動の実態を報告

大学生の「起業部」活動が示す新たな潮流



近年、日本の大学では学生の起業活動が活発化しており、「起業部」や起業サークルが増加しています。これらの団体は、学生が創業を志向するための重要なプラットフォームとなっています。今回、独立行政法人中小企業基盤整備機構が行った「大学の起業部活動調査」の結果を基に、この動向について詳しく探っていきます。

起業部活動の実態


調査対象とした89の大学の約半数が、起業部や起業サークルを持っています。活動内容は多岐にわたり、セミナーや勉強会の開催、ビジネスプランコンテストへの参加、起業家との交流イベントなどが行われています。このような活動を通じて、学生たちは起業に必要な知識やネットワークを構築しています。

学生の起業意識


調査結果によると、起業の意義として最も多く挙がったのは「社会課題解決」や「スキル向上」、さらには「自由な働き方」であり、高い所得や社会的評価は下位に位置しています。このことは、若者たちが金銭的な利益よりも、自身の価値観や社会貢献を重視していることを示唆しています。実際に、起業部のメンバーの約60%が「今後起業したい」と考えていますが、すぐに起業するという意見は少数派でした。

起業準備の実態


多くの学生は卒業後に働いて経験を積みながら起業の準備をするというスタイルを選んでいます。これは、ビジネスの実践経験が成功につながると認識しているからでしょう。そのため、起業部に所属する学生たちは、企業や行政からの支援を強く求めています。特に、起業プロセスにおける資金面でのサポートや、ネットワーキングの場の提供が重要視されています。

地域を跨いだネットワークの重要性


さらに、起業部部長からは、異なる地域の起業部同士のネットワーク構築や意見交換の場を設ける要望も寄せられています。これは、地方における起業活動を促進し、全体のエコシステムを活性化させるために必要不可欠です。また、大学の枠を超えた連携が新たなインスピレーションやビジネスの可能性を生むことに期待されています。

まとめ



今回の調査は、大学生の起業への意識や活動の実態を明らかにしました。政府が進める「スタートアップ育成5か年計画」との相乗効果により、今後ますます多くの学生が起業に関心を持つようになるでしょう。若者のスタートアップ支援を充実させることで、将来の日本経済の活性化に繋がることを期待したいところです。学びの場としての大学が、これからどのように起業家を育成していくのか、注目が集まります。


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東京都港区虎ノ門3-5-1虎ノ門37森ビル
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