理想の先生像
2019-03-01 12:00:13
親が理想とする幼稚園・保育園の先生像とは?調査結果を徹底分析
はじめに
子育てを支える上で、教育の現場で重要な役割を担うのが幼稚園や保育園の先生です。大谷大学教育学部の調査によると、親が考える理想の幼稚園・保育園の先生像には、子どもたちにとって心の支えとなるべき様々な特徴が浮かび上がりました。今回はその調査結果を詳しく見ていきたいと思います。
子どもに対する期待と不安
調査の結果、幼稚園や保育園、小学生の子どもを持つ親の約8割が、子どもの教育に不安を感じているということが明らかになりました。特に小学校低学年の親においては、80.1%が何らかの不安を抱えています。
不安の内容としては、子ども同士の「友達との付き合い」が最も高く、次に「学習習得状況」や「学習意欲」が続きます。この結果から、特に親たちが子どもの社交性や学力に対する懸念を抱く傾向が強いことがわかります。
小学校入学前に期待する成長
小学校入学が近づく子どもに対し、親たちはどのような成長を期待しているのでしょうか?調査の結果、「自分のことは自分でしようとするようになる」という期待が71.4%と最も高く、次いで「健康な生活や安全な行動を心がけるようになる」が67.0%、「善悪が分かり、守るべきルールを守るようになる」が64.6%と続きます。これは、親たちが子どもに自立心を求め、社会的なルールを理解してほしいという願いの表れでしょう。
理想の先生像
親たちの理想の幼稚園・保育園の先生として挙げられたのは、「ほめるのが上手」と「こころと向き合ってくれる」という二つの特徴でした。52%の親がほめるのが上手な先生を求めており、48.9%が子どもの心に寄り添う姿勢を重視しています。これらは、幼稚園や保育園での成長を大切にしたいという期待の表れでもあります。
一方で、小学校では「真剣に話を聞いてくれる」ことが55%と最も支持を得ており、次に「信頼関係を築けている」が54.7%となりました。この結果から、教育の場においては、先生との信頼関係や対話を重視する親の意向が読み取れます。
子どもに対する言葉
また、先生からの言葉が親に与える影響についても調査が行われました。「思いやりがありますね」「頑張り屋ですね」という言葉が特に嬉しかったという回答があり、自分の子どもが褒められることで親も幸福感を得ることがわかります。これは、教育現場での先生の役割が、知識を教えるだけでなく、子どもとその家族に安心感を与えることにあることを示しています。
今でも心に残る先生との思い出
親たちの思い出に残る先生のタイプとしては、「笑わせてくれる先生」が最も多く挙げられ、次いで「優しい先生」「認めてくれる先生」と続きます。特に、運動会や発表会などの行事が思い出として強く残っていることも示されました。このような体験は、単なる教育ではなく、心に寄り添う関係を築く上で重要な要素です。
まとめ
大谷大学の調査結果から見えてくるのは、親たちが求める理想の先生像には、強い教育熱心さと共に、心の支えとしての存在が求められているということです。これからの教育において、先生たちが持つべき資質として、子どもたちの心に寄り添う「思いやり」がますます重要になるでしょう。今後も教育に携わる皆さまが、理想の先生像を実現できるよう、一緒に考えていきたいと思います。
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