伊東市の新決済システム
2015-09-29 15:49:09
伊東市で観光客を呼び込む!便利な新しい決済システムの導入
伊東市での試験運用が始まる新決済システム
静岡県伊東市で、観光振興を目的とした新しい決済システムが9月28日より試験運用されることが発表されました。このシステムは、株式会社ログノートが「iBeacon」という近距離無線通信技術を活用しており、店舗間での来店客誘導を促進するために設計されています。特に、クーポン券などを配信することで、異なる店舗の相互送客を支援します。
これまでの実績
このシステムは、以前に群馬県でのラーメン店とコンビニエンスストアとの連携で初めて導入され、スタートから3週間で約65%という高いクーポン利用率を記録しました。今回はその第2弾として、伊東市での自治体による初めての試みともなります。
システムの仕組み
利用者はスマートフォンに専用のアプリをダウンロードし、iBeaconが設置されたポイント(A点)に到着すると、クーポンを取得できます。その後、利用予定の店舗(B点)で詳細を決定し、必要な情報を入力・送信します。これにより、店舗訪問前にすべての決済手続きが完了し、店舗到着後にはiBeaconがこれを読み取り、即座に事前決済が行われる仕組みです。
この過程では、従来の「iBeacon」を用いたマーケティング手法とは異なり、実際の決済までを別店舗間で完結させることが可能になりました。
具体的な利用方法
例えば、食事を予定している利用者は、まず事前にiBeaconの設置された場所でクーポンを取得します。その場で予約を行い、店舗に向かいます。店舗内で設置されたiBeaconが反応し、スマートフォンには電子レシートが発行され、商品の供給が自動で行われる流れです。これにより、レジに並ぶことなく、スムーズな利便性が保証されます。
今後の展望
今回の試験運用では、伊東市内の「IZUdeMUCHO(伊豆デムーチョ)」を含む20か所の観光施設にiBeaconが設置され、今後は更にホテルや旅館、飲食店、小売店へと拡大予定です。伊東市はこのシステムを通じて観光客が周遊しやすい環境を提供し、観光客の満足度を向上させることを目指しています。さらに、試験運用が成功すれば、県や地域の協議会との連携を強化し、「伊豆もてなし半島」というスローガンのもと、伊豆全域での導入を目指す意向も示されています。
今後、株式会社ログノートは試験運用の成果を基に、新規導入先の獲得に注力し、全国各地へのシステム展開を進めていく予定です。この新しい試みが、観光業界にどのような影響を与えるのか、注目です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ログノート
- 住所
- 東京都品川区西五反田1-32-11恒信ビル 2F
- 電話番号
-
03-6821-0040