株式会社ワコール、神奈川県立多摩高等学校でキャリアガイダンスを実施

株式会社ワコールは、神奈川県立多摩高等学校のキャリア教育プログラム「知の探訪」の一環として、2025年11月7日に同校の生徒を受け入れました。この取り組みは、企業や施設を訪れることにより、生徒たちが「働くこと」について理解を深めることを目的としています。今回の訪問には、28名の女子生徒が参加しました。

プログラムの内容

当日は、生徒たちはワコールの麹町ビルで、会社紹介動画を観ながらワコールの事業内容や製品について学びました。さらに、思春期における身体や下着に関する基礎知識を学ぶ「ツボミスクール」が開催されました。このセッションでは、自分の身体に対する理解を深めるきっかけとなる内容が提供され、生徒たちは積極的に参加しました。

また、残布を使った香り袋作りの「アップサイクル体験」が実施され、実際に生地を使用した製作に挑戦しました。この体験を通して、生徒たちは環境問題やアップサイクルの重要性についても実感することができました。

特別講話に感銘

さらに、希望者には「採寸体験」が実施され、自身の体に向き合う貴重な機会となりました。特に、株式会社ワコールホールディングスの矢島昌明社長による特別講話は、生徒たちにとって非常に影響深いものでした。卒業生である矢島社長のキャリアや働き方についての言葉は、これからの将来を考えるための大きなヒントとなったようです。

学びの機会を提供

神奈川県立多摩高等学校の保健体育科の浅野先生は、今回の訪問を振り返り、生徒たちがワコールの企業理念や社会貢献活動を知ることで、企業の役割を実感し、働くことの意味を前向きに捉えるきっかけになったと話しました。また、普段なかなか学ぶことのできない女性の体の仕組みについての知識が増え、自身の体を大切にする意識が高まったと述べています。

このように、株式会社ワコールは、思春期の子どもたちが抱える不安や疑問に対し、正しい知識を伝えることを目指しています。近年、教育現場でもSDGs教育が重視されていることから、ワコールの取り組みは地域社会への貢献として重要な意義を持っています。今後も同社は、専門性を活かした教育活動を進め、次世代育成に尽力していくことでしょう。