シャングリ・ラ 東京と農口尚彦研究所が生み出したオリジナル日本酒
東京都千代田区に位置するラグジュアリーホテル、シャングリ・ラ 東京は、石川県小松の著名な酒蔵「農口尚彦研究所」とのコラボレーションによる特別な日本酒を発表しました。このオリジナル日本酒は、2025年3月14日より、29階の日本料理「なだ万」と28階の「ザ・ロビーラウンジ」にて提供される予定です。
コラボレーションの背景
数年前、シャングリ・ラ 東京のスタッフはオリジナルの日本酒を作りたいという願いを持っていました。その中で、偶然に農口尚彦研究所の杜氏、農口尚彦氏の日本酒に触れ、大きな影響を受けました。この出会いがきっかけとなり、両者の協議が始まりました。杜氏とともに試飲を重ねて作り上げたこの日本酒は、特に食事との相性を考慮したブレンドが施されています。
オリジナル日本酒の特徴
新たに生まれたオリジナル日本酒は、農口尚彦研究所の2020年と2021年のヴィンテージ日本酒を基にしたもので、特徴的な「山廃造り」の大吟醸や純米大吟醸が使用されています。このブレンドの中には:
- - 山廃大吟醸 2020(40%)
- - 山廃純米大吟醸 2020(30%)
- - 山廃大吟醸 2021(30%)
が含まれます。
特筆すべきは、その香りです。オリジナルの日本酒は、フローラルで気品のある香りが特徴的で、軽やかな口当たりとリッチな旨味が感じられます。一口飲むと、心地よい苦味が広がり、すっきりとした余韻が残るバランスの取れた日本酒に仕上がっています。
ラベルデザインとゲストサービス
このオリジナル日本酒のラベルは、シャングリ・ラという名称の由来でもある、ジェームズ・ヒルトンの小説「失われた地平線」の舞台であるシャングリ・ラ(桃源郷)の絵柄がデザインされています。また、シャングリ・ラ 東京の客室カードにも同様のデザインが採用され、ホテルに宿泊するゲストには親しみのあるデザインとして記憶されています。
今後、全客室のミニバーにもこの日本酒の二合瓶(375ml)が設置される予定で、ゲストは自分の好みに合わせていつでも楽しむことができるようになります。これにより、宿泊される方々にシャングリ・ラ 東京のオリジナル日本酒を体験していただきやすくなります。
未来への展望
シャングリ・ラ 東京と農口尚彦研究所は、このプロジェクトを通じて多くの方々に日本酒の魅力を伝えたいと考えています。また、将来的には京都や世界中のシャングリ・ラでもオリジナル日本酒を提供することが夢として広がっています。
農口尚彦氏について
農口尚彦氏は1943年に石川県で生まれ、若くして「菊姫」の杜氏に就任し、県内外で高い評価を得ています。彼は「吟醸酒」の普及に貢献し、技術の復活にも力を注いでいます。彼の長年にわたる経験が、今回の日本酒の完成度を高めています。
今後も、シャングリ・ラ 東京と農口尚彦研究所のコラボレーションに注目が集まることでしょう。顧客を思いやるこの素晴らしい日本酒をぜひ一度ご賞味ください。