「大谷むつみ認定こども園」が輝く未来を創造
北海道北広島市に位置する「大谷むつみ認定こども園」が、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催する「第19回キッズデザイン賞」を受賞しました。この賞は、子どもたちの安全と成長を支援する素晴らしいプロジェクトを表彰するもので、今年度の受賞において注目の的となっています。
自然と調和した設計
大谷むつみ認定こども園は、積雪の多い地域という特性を考慮しながらも、北海道の美しい自然を取り入れたデザインが魅力です。特に、周囲の白樺並木や野生動物をテーマにした遊戯室や廊下は、子どもたちに自然を身近に感じさせる工夫がなされています。園内には子どもたちが喜ぶ遊び場が散りばめられ、保護者同士や子どもたちが自然に交流できるスペースも設けられています。
様々な工夫と活用
園舎の遊戯室には、可愛らしい鳥のデザインが施されたロールスクリーンが取り付けられ、窓からは自然光が差し込みます。また、絵本コーナーは、テキスタイルデザイナーの氷室友里氏とのコラボレーションによって、子どもたちにとって心地よく魅力的な空間に仕上げられています。
重要な課題への取り組み
設計の中で重要視された課題には、以下のような点がありました。
1.
自然環境の実感: 従来の園舎は小さな窓が多く、外部とのつながりが乏しい。
2.
コミュニケーションの不足: 他の保護者や先生、子どもたちとの距離があり、交流が生まれにくかった。
3.
社会性の育成環境: 子どもたちが安心して過ごせる場所が不足している。
これに対し、設計者たちは、室内に自然を取り入れたり、共用スペースに居心地よい場所を多数配置したりすることで、解決策を見出しました。特に、親が迎えに来た際に立ち寄れる絵本コーナーは、多くの親子に愛され、訪問者がコミュニケーションを楽しむ新しい環境を提供しています。
ユーザーの声
保護者の方々からは、「えほんコーナーに立ち寄ることで、親子の時間が増えた」という嬉しい声が寄せられています。また、子どもたちは二階の廊下を通るたびに外の景色を楽しんだり、友達や先生と会話を楽しんだりしています。こうしたコミュニケーションは、彼らにとっての新たな“居場所”を生み出しています。
大切にする理念
この園の目標は、ひとりひとりの子どもに対して親身に寄り添い、安心して過ごせる環境を提供することです。子どもたちは、個性を発揮しながら成長し、心豊かに育っていくことが期待されています。
キッズデザイン賞の意義
キッズデザイン賞は、子どもたちが安全で安心して暮らし、感性や創造性を豊かに育むことを助けるために行われている賞です。受賞作品は、未来の子どもたちに良い影響を与える取り組みとして評価されます。
大谷むつみ認定こども園は、地域の特性を活かした設計と子どもの成長を支援する場作りに力を入れ、さらに未来の子どもたちにとって幸せな環境を提供することでしょう。今後もその取り組みに期待が寄せられます。