サーバーワークスが発表した女性ITエンジニア調査レポート
株式会社サーバーワークスが、全国の20歳以上の企業に勤務する女性ITエンジニア270名を対象に実施した最新の調査結果を発表しました。この調査は、昨年厚生労働省が示した女性管理職比率の公表義務化に伴い、女性の働き方や役職の現状を理解することを目的としています。
調査概要
調査は2024年11月26日から12月2日までの期間に、インターネットを通じて行われました。対象となった対象者は、様々な年齢・役職・業務を持つ女性ITエンジニアです。
エンジニアの職種と役職分布
調査の結果、参加者の57%がシステムエンジニアであり、次いで開発エンジニアが15.6%、インフラエンジニアが10.7%という結果が出ました。役職については、67%が役職を持たないと回答し、チームリーダーが21.9%、課長以上は11.2%にとどまりました。年代別に見ると、20代は84.3%、30代は71.6%が役職なしと答えており、40代では半分以上が何らかの役職についているという結果が見られました。
年収の実態
個人年収については、500万円〜700万円未満が最も多く31.1%を占め、次に300万円〜500万円未満が28.1%という結果でした。特に年代によって見ると、20代や30代の多くが300万円〜500万円未満を選択していますが、40代以降は500万円〜700万円未満が主流となる傾向が見られます。
副業と育休取得の現状
副業の現状を尋ねたところ、13.3%がすでに副業を行っていると回答している一方、42.6%は「興味がない」としています。また、育児休業については71.3%が取得経験があると答え、育休を取得した人の多くが半年以上1年未満の期間に休んでいるとのことでした。
サーバーワークスの取り組み
サーバーワークスでは、「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンを掲げ、誰もが活躍できる職場環境の実現を目指しています。管理職に占める女性の割合は17.5%であり、日本全体の12.9%と比較しても高い水準にあります。今後も性別にかかわらず、各自の能力を最大限に発揮できる会社作りを続けていく方針です。
まとめ
この調査結果は、女性ITエンジニアが直面する現実や、彼女たちが求める働きやすい環境を見直す機会を提供します。サーバーワークスは今後も、エンジニアが活躍しやすく、かつ満足できる職場環境の創出に努めていく予定です。