新しい移動手段の提案
兵庫県明石市に本拠を置くもりもと技術研究所が、画期的な個人用航空機の開発プロジェクトを発表し、2017年11月22日から2028年1月18日までの期間でクラウドファンディングを実施しています。この取り組みは、空を飛ぶ原付、つまり個人用の航空機を一般向けに展開することを目指しています。
プロジェクト概要
本プロジェクトでは、1人が搭乗可能で自動運転で飛行する航空機を開発します。都市内でのスムーズな移動を可能にする新しい交通手段として注目されています。
機体の設計
開発する機体は、大きな翼を備えた固定翼(飛行機)タイプで、オートパイロットによる自動飛行を実現する予定です。これにより、短距離での離着陸が可能になるため、都市部のビルの屋上や駐車場からの発着が視野に入っています。万が一エンジンに問題が生じた場合でも、翼による滑空で安全に着陸することが可能な設計です。
オートパイロットシステムのおかげで、搭乗者は特別な操縦資格を必要とせず、タッチパネルを使って目的地を指定するだけで自動的に飛行できる仕組みを目指しています。
具体的な利用シーン
この個人用航空機の想定される用途は多岐にわたります。日常の移動手段としての利用はもちろん、上空から行う測定業務、孤立した地域への救急搬送、遭難者の捜索、災害時の被災地への物資輸送など、多様なシーンで活用されることが期待されています。
目指すべき性能
このプロジェクトにおける航空機の主要な性能は以下の通りです:
- - 全幅: 10.4m
- - 全長: 4.3m
- - 最高速度: 120km/h
- - 航続距離: 200km
これらの目標は、都市部での実用性を確保するために設定されています。
開発の現状と今後の予定
現在、エンジンとプロペラを基にした推進器の開発が進行中で、動作試験も行われています。プロトタイプの初飛行は2018年1月に予定されており、2020年までには誰もが乗れる航空機を完成させる意向です。最終的な開発完了は2022年を目標に掲げています。
プロジェクト推進の体制
このプロジェクトは、もりもと技術研究所が中心となり、さまざまな有志メンバーの協力を得て推進されています。
この新たな交通手段の導入が成功すれば、私たちの移動方法に革命をもたらすことでしょう。今後の展開に注目が集まります。