アンドパッドと大成建設が現場BIM推進の検証に着手
クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を展開するアンドパッド株式会社(以下アンドパッド)は、大成建設株式会社(以下大成建設)とともに、「ANDPAD BIM」を活用した現場BIMの推進を目的とした現場検証を始めることを発表しました。この取り組みは、施工計画や作業間調整など、実際の施工現場におけるBIMの有効活用を検討するものです。
ANDPAD BIMについて
「ANDPAD BIM」は、アンドパッドが開発した、ゼネコン建設現場でのBIM活用を促進するための機能です。昨年7月にβ版が公開されて以来、施工現場でのコミュニケーション効率化や作業指示の明確化に貢献してきました。この技術を活用することで、協力会社の作業員もBIM情報を共有しやすくなり、業務の効率化が期待されます。
大成建設のBIM活用の背景
大成建設は、すべての新築現場においてBIMを活用する取り組みを進めており、さらなる運用向上を目指しています。現場での情報共有や業務の効率化、施工品質の向上を実現するために、今回の現場BIM推進に向けた検証が行われます。特に、協力会社の作業員に対してもBIM情報を簡単に共有できる点が注目されています。
検証の内容と進捗
2023年6月から開始されたパイロット・プロジェクトでは、複数の施工現場で「ANDPAD BIM」の効果を検証しています。検証の重点は、現場の監督だけでなく協力会社の作業員がBIMを活用できるかどうかです。この取り組みは2024年7月から2025年3月まで続けられる予定です。新機能の「エリア機能」などの効果を吟味し、どのように現場で役立つかを詳細に検証します。
ANDPAD BIMの優れた特徴
「ANDPAD BIM」には多くの優れた特徴があります。まず、ユーザーは誰でもBIMデータを簡単に閲覧できるため、現場単位での管理が可能です。また、複数のBIMモデルを重ねて検討できるため、サブコンのBIMデータとの連携も行えます。さらに、タブレットでの閲覧が可能なため、職人と一緒にBIMを確認しながら調整することができます。このような機能により、作業間調整や施工段階での具体的な作業指示がスムーズに行えます。
先行ユーザーの募集
アンドパッドは、今後の展開を見据えて「ANDPAD BIM(β版)」の先行ユーザーを限定10社募集しています。施工現場でBIMの活用を進めたいと考える企業の方々は、ぜひこの機会にお問い合わせ下さい。導入の有無に関わらず、興味がある方の相談を受け付けています。
会社概要
大成建設株式会社
- - 所在地: 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号新宿センタービル
- - 代表者: 代表取締役社長・相川善郎
- - 事業内容: 建築・土木の設計・施工など、多岐にわたる事業を展開しています。
- - 会社HP: 大成建設
アンドパッド株式会社
- - 所在地: 東京都千代田区神田練塀町300番地 住友不動産秋葉原駅前ビル8階
- - 代表者: 代表取締役・稲田武夫
- - 事業内容: クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」の開発と運営に特化しています。
- - 会社HP: アンドパッド
この新たな試みが、日本の建設業界におけるBIM活用の道を切り拓くことを期待したいです。