93歳のおばあちゃんたちがつなぐウクライナ支援プロジェクトの全貌

NPO法人真庭あぐりガーデンが40年以上の歴史を持つ地域密着型の団体で、特に高齢者の社会参加を促進する活動を行っています。その中心には、93歳を含む地域のおばあちゃんたちがいます。この度、彼女たちの手作りカット野菜「お節介野菜」を通じて、ウクライナ支援を目的とした「ウクライナ支援お節介プロジェクト」が立ち上がりました。

おばあちゃんたちの想い

2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻に対するニュースは、ただの遠い国の出来事ではなく、地域の高齢者たちにとっては心の痛むものでした。多くの団員が幼少期に戦争を経験しており、そのトラウマは今でも色濃く残っています。「小さな私たちでも、何かの役に立てることがあるのではないか」と話し合い、彼女たちの「お節介」が形になりました。

お節介野菜の魅力

「お節介野菜」は、規格外の野菜を使用したカット野菜です。これを通じて、地元の高齢者が自分の手で育てた野菜を美味しく調理し、家庭での食卓を彩ります。また、時短調理を可能にすることから、忙しい子育て世代への「おばあちゃんの愛」も届けています。

販売方法と支援の流れ

「お節介野菜」の売上金は、全て真庭市と特定非営利活動法人アムダを通じて、ウクライナの被害を受けた子どもたちやその家族に届けられます。それにより、地域の想いを距離を超えて伝えられる仕組みとなっています。販売場所は、真庭あぐりガーデン内の「旬の蔵dezi-na」や、大阪、高槻、滋賀の各所です。オンライン販売も行い、より多くの方におばあちゃんたちの「お節介」を体感してもらえる機会を作っています。

支援の具体的な取り組み

ウクライナ支援お節介プロジェクトでは、「お節介野菜」の他にも、地域の伝統的な味噌汁セットやカレー用のミックスなど、多彩な商品を提供しています。これらの商品はすべて、真庭エリアの新鮮な素材を用いており、地元の農家の方々とも連携を図りながら製造されています。

おばあちゃんたちの未来

このプロジェクトは、ただの支援活動に留まらず、地域の高齢者が生き生きと活動できる場ともなっています。彼女たちの「元気を分けたい」という想いは、地域全体をハッピーにするのです。

お節介野菜は、ただの食品ではなく、地域の人々の温かな気持ちが詰まった特別な存在です。これからも、地域のつながりを深めながら、ウクライナ支援に力を注いでいく所存です。