IT人材の離職問題
2025-06-10 11:29:21

IT人材採用の課題とは?早期離職とミスマッチを考察

IT人材採用の現状と課題



調査概要


レバテック株式会社が実施した調査では、IT人材を採用する企業の採用担当者284名を対象に、採用の実態や定着率についての意識を探りました。この調査では、特に「採用後のギャップ」と「早期離職」に関する結果が浮き彫りとなりました。

採用時の期待と現実のギャップ


調査結果によると、約6割の採用担当者が「採用時の見立てとギャップがあった」と回答。このギャップの原因として、最も多く挙げられたのは「スキル・経験の不足」で、全体の39.1%がこれを指摘しました。さらに「業務内容と志向の不一致」や「カルチャーとのフィット感の不足」も目立ち、企業が求める人材像と実際の候補者の状況の乖離が、この問題の根本にあることが明らかになりました。

ギャップ解消に向けた施策


そのため、多くの企業が選考プロセスを工夫する取り組みを進めています。調査では、約60%の企業が何らかの施策を実施しており、「採用イベント・会社説明会」や「カジュアル面談」、「採用要件の明確化」が重要視されています。また、AIの活用も進んでおり、29.2%の企業がAIマッチングを取り入れることで、採用時と入社後のギャップを事前に予測しようとしています。

早期離職の現状


続いて、早期離職についての調査結果では、IT人材の約4割が「早期離職が増加した」と感じていることが分かりました。その中でも最も多い離職のタイミングは「入社3か月以内」で、30.3%がこの時期の離職を指摘しています。いくつかの理由として「技術的な成長の実感がない」や「アサイン案件が希望と異なる」といった不満が挙げられ、入社直後に感じる働きやすさや成長機会の重要性が浮かび上がっています。

定着率改善策の実施


さらに、採用時だけでなく定着率の向上に向けた取り組みも進行中です。66.2%の企業が定着率改善策を実施しており、「キャリア面談や1on1」が最も多く39.4%が導入しています。その他にも「メンター制度や社内勉強会」が重要視されており、これらの施策が実施された企業の約7割が定着率の向上を実感している点が特筆されます。

最も効果的な定着要素としては「スキルアップの機会」が27%を占め、続いて「適正な評価制度」が17.7%、「業務内容の面白さ」16.2%といった結果になっています。これは、金銭面だけでなく、社員がどう感じるか、成長感を得られるかが定着に大きく寄与することを示しています。

企業側の意見


調査に対するコメントとして、レバテックの泉澤社長は「採用後のギャップや早期離職の課題を抱える企業が多い」と指摘し、企業・人材双方の損失の大きさを英知しました。また、これからは入社後の支援を含めた事業領域の拡大に取り組む意向を表明しました。IT人材の定着と活躍、さらにはスキルアップの機会提供が今後の鍵になると強調されました。

まとめ


今回の調査から、IT人材の採用と定着において応えるべき多くの課題が洗い出されました。企業の取り組みによっては、これらの課題を乗り越えるための道筋が見え、今後のIT業界の健全な発展が期待されます。レバテックは、データを基にした支援を通じて、業界全体の底上げに貢献することを目指しています。


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会社情報

会社名
レバレジーズ株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア24F/25F
電話番号
03-5774-1632

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