サステナブル×イベントの未来が描かれる新刊
2024年11月8日、『サステナブル×イベントの未来 オランダ・スウェーデンで出会った12のマインドスイッチ』が発売される。この本は、イベント制作に関わる全ての人に向けた貴重な指南書であり、サステナビリティ先進国のオランダとスウェーデンから得られた知見を基にしている。
著者の大髙良和さん、松野良史さん、西崎龍一朗さんの3名は、それぞれの専門知識を活かして、サステナブルなイベントづくりへの取り組みを提案している。定価は2,200円(税込)で、全国の書店とオンライン書店で購入可能だ。
書籍の内容について
本書では、イベント業界が抱える環境への負荷を軽減するための具体的な実践事例を多数収録。特に、サーキュラーエコノミー、リジェネラティブ、ダイバーシティといった現代の重要なテーマに焦点を当て、豊富な実践例を提供している。
著者たちは、イベントの開催形式そのものを見直し、これまでの常識にとらわれない新しい視点が必要であることを強調する。例えば、使い終わったアイテムがごみになるのではなく、次の価値を生むものに変わる考え方や、サステナブルを追求することでコストがかかるのではなく、それが新たな価値となるという視点の重要性についても言及している。
マインドスイッチマップの提案
本書の中で紹介される「マインドスイッチマップ」は、読者に具体的な思考の転換を促すためのツールとして機能する。例えば、「3R」(リデュース・リユース・リサイクル)の実践の重要性を再確認しながらも、より広範な視野での取り組みを奨励している。
また、「一部分の人には居心地の良くないイベントでも仕方がない」という考え方から、「誰もが楽しめるイベントを考えよう」という方向性にシフトする必要があると説く。これにより、参加者が多様な視点を持ち寄ることで、より良いイベントの実現を目指しているのだ。
サステナブルなイベントの意義
コロナ禍を経て、リアルイベントの価値が再評価される中、著者たちは、従来のイベントがもたらす大量廃棄物を考え、その在り方を見直すことの重要性を訴える。イベントは単なる消費の場ではなく、経験や交流を通じて人々の意識を変える機会でもある。
本書は、サステナブルイベントの実現に向けたアイデアや考え方を広めるための有効な手段となることを目指している。そして、読者がこの本を手に取った際には、自分自身の思考が変わったと実感できるような力強いメッセージを届ける。
著者たちのプロフィール
- - 大髙良和(おおたか・りょうわ):株式会社電通ライブに所属し、大型イベントのプロモーションを手掛ける。
- - 松野良史(まつの・よしふみ):同じく電通ライブで、企業コミュニケーションに特化したスペースプロデュースに携わる。
- - 西崎龍一朗(にしざき・りゅういちろう):オランダ在住で、サステナブルイベントネットワークを運営。
これらの経験が本書に生きており、読者へ新たな視点を提供する。
まとめ
サステナブルなイベントが求められる時代に、ぜひ手に取ってほしい一冊。オランダとスウェーデンの先進的な実践から学び、次世代のイベント作りに活かしてほしい。サステナブルな社会を実現するためのマインドセットを変える旅に出よう。