AWSコスト管理ツール「srest」の新機能が登場
株式会社マイクロニティが提供するAWSコスト管理ツール「srest(スレスト)」が、ガバメントクラウドの共同利用方式に対応した新機能を追加しました。この新機能により、同一アカウント内部での「権限管理」が実現され、自治体が共同でAWS環境を利用する際の運用管理が大幅に効率化されます。
新機能の背景と課題
近年、ガバメントクラウドの利用が拡大しており、多数の自治体がAWSを共有する形で共同利用しています。共同利用方式では、セキュリティと管理の観点から「アカウント分離」「ネットワーク分離」「アプリケーション分離」といった方法が採用されています。しかし、従来の「srest」はAWSアカウント単位でのコスト可視化に偏っていたため、複数の自治体が同一アカウントを用いるネットワーク分離やアプリケーション分離方式においては課題が残っていました。
具体的には、AWSから得られるコストデータがアカウント全体の合算値となり、各自治体が利用した金額を正確に把握することが難しい状況でした。このため、運用管理補助者は「どの自治体が、何に、いくら費用を使っているのか」を明確に分けることができず、情報アクセスのセキュリティも問題視されていました。
「権限管理機能」の詳細
新たに導入された「権限管理機能」は、コストの按分に際して権限の概念が加えられることにより、各団体ごとにコストデータを正しく分け、その後、アクセス制限を設けることができます。この機能により、適切な担当者は自団体のコスト情報にのみアクセスし、他団体の情報にはアクセスできないという運用が可能となります。
これにより、安全かつ効率的なコスト管理が実現し、ネットワーク分離・アプリケーション分離に対する対応も強化されました。運用管理者はこの機能を使って、混在した環境下でも確実なコストの可視化を行えるようになります。
今後の計画
「srest」は、今後もガバメントクラウドの利用実態に応じてさらなる機能強化を行う予定です。特に、レポート機能ではAIを用いたコストの傾向分析情報を提供するアップデートを計画しており、自治体におけるコスト最適化をより一層進めていく方針です。
「srest」とは
「srest」は、クラウド環境における各種AWSアカウントのコストデータを統合し、FinOpsの観点から持続可能なコスト最適化を実現するツールです。部門ごとやシステム単位で詳細な分析が可能なダッシュボードを通じて、企業全体のクラウドコスト透明性を高めます。さらに、AWSの技術レビュー「AWS Foundational Technical Review」をクリアし、AWS認定ソフトウェアとしても承認されています。
まとめ
自治体向けのAWSコスト管理ツール「srest」は、新しい権限管理機能の導入によって共同利用環境における効率的なコストマネジメントを実現しました。今後も機能の拡充を速度を持って進め、自治体のニーズに応えていく予定です。ガバメントクラウドを利用する自治体にとって、今後ますます重要なツールとなることでしょう。