株式会社フロッグは、2025年12月度の「職種別 賃金伸び率ランキング」を発表しました。主要な9つの求人サイトからデータを収集し、アルバイト・パート、派遣、正社員の各雇用形態別に分析を実施した結果、アルバイト・パート部門では建設、土木、エネルギー関連の職種が前月比で22.49%と大きく伸びて1位に選ばれました。この分析結果は、雇用市場の最新動向を示す重要な資料として活用されています。
アルバイト・パートの動向
アルバイト・パートの雇用動向を見ると、賃金の増減率が多様であることがわかります。特に、建設・土木・エネルギー部門は、特定企業が高時給の求人を多く出したため、平均時給が大きく引き上がりました。この部門の賃金は、先月比で309円も増加し、特筆すべき成績を残しています。
一方、教育・語学・スポーツ部門は前月比で減少に転じ、時給が42円も下がり、ワーストの結果となりました。2024年の後半から2025年の初めにかけて、賃金は概ね1,700円台で推移していましたが、12月には1,714円にまで落ち込んでしまいました。
正社員の賃金傾向
正社員部門も賃金の増減が見られましたが、最も伸びたのは「ホテル、旅館、ブライダル」職種で、増加率は1.58%に達しました。こちらも月給の推移は時期により乱高下しているものの、長期的には安定した成長が見られます。
対照的に、建設・土木・エネルギー部門は増加幅は小さかったものの、月給は安定しており、確かな成長を示しています。
職種別賃金の詳細
賃金伸び率ランキングのトップ3を見てみると、アルバイト・パートでは1位の建設・土木・エネルギーに続き、製造・工場系、映像・イベント関連が続きます。正社員のランキングでは、ホテル、クリエイティブ業界がランクインし、医療業界も安定した成長を見せています。
この調査結果から、特に建設分野が求人市場での競争力を高めていることが見て取れます。今後もこの分野での求人が増え、賃金が上昇することが期待されます。
調査概要について
調査は2024年11月4日から2025年12月1日までの求人情報をもとに行われ、調査対象の求人媒体には、アルバイト・パート向けに「イーアイデム」や「マイナビバイト」、正社員向けには「doda」や「タイプ」などが含まれています。これにより多角的に市場の動向を把握し、今後の採用活動や経営戦略の策定に役立ててもらうことができます。
株式会社フロッグは、2014年から求人サイトのデータを収集し続けており、現在では約40億件の求人データを保有しています。これらのデータは、採用市場の分析だけではなく、景気動向を知るための参考資料としても利用されています。データは、様々な業界でもその信頼性が高まり、今後の事業運営にも重要な情報源となるでしょう。
お知らせ
詳細な情報やデータについては、株式会社フロッグの公式ウェブサイトをご覧いただくか、直接お問い合わせいただければと思います。