新たな研究体制
2022-06-07 15:00:05

東京大学が構築した新たな研究体制、ゲームAIとBIM、ブロックチェーンの連携が未来の基盤に

東京大学による新たな研究体制のスタート



東京大学生産技術研究所のインタースペース研究センターが、「ゲームAI」「BIM」「ブロックチェーン/NFT」という三つの先進技術分野を結ぶ新たな「3領域連携」研究体制を構築しました。これは、未来の社会を見据えた先駆的な試みであり、今後の研究の進展が期待されます。

研究体制の概要と目的



この研究体制は、デジタル空間と物理空間の融合を目指しており、特にサイバー空間とフィジカル空間の境界領域における高度な連携を探求します。具体的には、ゲームAIを活用した効果的なデータ処理や、BIM(Building Information Modeling)を通じた建設業界の高度なデータ管理、そしてブロックチェーン技術によるNFT(ノンファンジブルトークン)を用いたデジタルアセットの価値創造が中心となります。この3つの分野の連携により、より効率的で持続可能な社会実装の実現を目指すものです。

参画するリサーチフェロー



4月1日より、スクウェア・エニックスの三宅陽一郎氏、竹中工務店の石澤宰氏、さらにブロックチェーンの専門知識を持つ施井泰平氏が新たにリサーチフェローとして参画しました。彼らは、それぞれの専門性を活かしながら、インタースペース研究センターの活動を推進します。施井氏は、特にブロックチェーンの社会実装に寄与することを期待されています。

3領域の連携による研究意義



1. BIMとゲームエンジンの融合



これまでBIMは静的なデータ体系として扱われてきましたが、今後はゲームエンジンと連携することで、データの動的な活用が可能になります。実際のプロジェクトにおいて、建設後もデータが活用されることで、効率的な運用が促進されるでしょう。

2. NFTおよびブロックチェーンの可能性



施井氏のリーダーシップのもと、NFTとブロックチェーン技術を活用した新たな市場開拓が見込まれています。これにより、デジタル環境や行動の価値化が進むことが期待されています。特にデジタルアイテムやアートの流通を通じて創出される経済圏は、今後非常に重要になります。

3. ゲームAIの活用



三宅氏の指導のもと、ゲームAIの技術が実社会のプロジェクトに応用されることで、よりインタラクティブで直感的な情報環境が実現されます。特に、リアルタイムで環境や行動を解析する能力は、未来の都市やビジネス環境に新しい可能性をもたらします。

6月10日のキャンパス公開イベント



さらに、6月10日には「インタースペースとは何か?その実装領域と可能性」と題した公開イベントが開催されます。このイベントでは、新たなリサーチフェローの紹介や、今後の研究の展望が語られます。オンライン形式で参加が可能なので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

まとめ



インタースペース研究センターは、ゲームAI、BIM、ブロックチェーンという異なる技術を結びつけることで、次世代のデジタル空間記述と社会実装の新たな可能性を切り開こうとしています。これからの研究成果がどのように社会に実装されるのか、非常に楽しみです。今後もこの研究体制から生まれるアイデアや研究成果に注目が集まりそうです。

会社情報

会社名
東京大学生産技術研究所インタースペース研究センター
住所
東京都目黒区駒場4-6-1Bw603 東京大学生産技術研究所インタースペース連携研究センター
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。