Octa Roboticsが発表した研究開発の成果
2025年1月21日、株式会社Octa Roboticsは大和ライフネクスト本社において
「RFA規格に基づくロボット・建物設備連携と標準化の推進」に関する成果発表を行いました。この研究開発は、各種企業や研究機関と協力し、経済産業省の補助事業の支援を受けながら進められました。
研究開発の目的と背景
本プロジェクトの目的は、ロボットフレンドリー環境の整備を進め、ロボットと建物設備の円滑な連携を実現することです。ロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)の規格を活用し、新しい技術を開発して施設をさらにロボットが利用しやすい環境にすることを目指しています。
実施体制とパートナーシップ
Octa Roboticsは、以下の企業や機関とともにこの研究開発を実施しました:
- - 大和ライフネクスト株式会社
- - 綜合警備保障株式会社
- - 株式会社日立ビルシステム
- - 日本品質保証機構
- - 大同大学
- - 産業技術総合研究所
- - 株式会社2DC
これらの組織がそれぞれの専門知識を活かし、効果的な成果を生み出すために協力しています。
主な研究内容と成果
実施場所は、大和ライフネクスト本社や日立ビルシステムの亀有総合センター、大同大学、産業技術総合研究所柏センターなど多岐にわたります。研究開発は2024年9月から2025年2月までの期間に行われ、以下のテーマについて各社の成果が発表されました:
1.
ロボット・警備システム連携の実現
- 綜合警備保障、Octa Robotics、大和ライフネクストの共同で、ロボットと機械警備の連携システムを構築。
- セキュリティレベルを維持しつつ、ロボット清掃の効果を高めました。
2.
ロボット・エレベーター連携の低コスト化
- 日立ビルシステムとOcta Roboticsによって、ロボットとエレベーターの連携が低コストで実現。
- 短納期での導入が可能となりました。
3.
共享マーカーの配色影響評価
- 大同大学と産業技術総合研究所、Octa Roboticsとの共同研究で、環境に溶け込む共有マーカーの配色が特定されました。
- ロボットの指示出し技術も開発されました。
4.
複数ロボットの協調システム
- Octa Roboticsと2DCによって、ロボット同士の協調動作が可能となるシステムが構築されました。
- 人とロボットのコミュニケーションを促すメッセージングシステムも開発され、無線充電ステーションも設置されました。
5.
ロボフレ適合性評価プログラムの研究開発
- 日本品質保証機構とOcta Roboticsによって、ロボットと建物設備の連携適性を客観的に評価する手法が導入。
- 海外のニーズ調査も実施されました。
Octa Roboticsの未来へ向けたビジョン
Octa Roboticsは、今回の成果発表を通じて、ロボットフレンドリーな社会の実現に向け、着実に前進しています。RFA規格に基づく施設の連携を進めながら、さらなるイノベーションを取り入れ、ユーザーのニーズに合致したサービスの提供を目指します。これにより、ロボットと人が共存できる快適な未来を創造することを目指しています。
会社情報
Octa Roboticsは、2021年に設立され、東京都文京区に本社を構えています。オープンイノベーションを促進し、サービスロボット市場の成長を加速させることに力を入れています。最新の技術と研究を駆使し、ユーザーのニーズに寄り添ったサービス提供を行っています。