マツダの循環型リサイクルの取り組み
2022年より、マツダ株式会社は帝人フロンティア株式会社、株式会社シモジマと共に、スポーツ施設で収集されたプラスチックを再生利用した「リサイクルごみ袋」を導入しています。この取り組みは、環境意識の高まりを背景にした循環型社会の構築を意図したものです。
プラスチック再生原料の活用
このリサイクルごみ袋は、野球場やサッカースタジアムで集められたプラスチックカップやペットボトルを一部使用しています。具体的には、プラスチックカップは全体の10%、ペットボトルが20%、そしてポリエチレンの再生原料が35%の配合比率で構成されており、総再生原料は65%にも上ります。その結果、通常のごみ袋と比べてCO2排出量を約15%削減することができるのです。
リサイクルの課題を克服
プラスチック製品のなかでも、使用済みのPETカップはインクや汚れが付着しやすく、リサイクルが難しい素材とされています。しかし、このリサイクルごみ袋の開発にあたり、マツダとそのパートナー企業は、PET樹脂とポリエチレンを用いた製造プロセスを確立し、難処理原料のリサイクルを実現しました。このような取り組みは日本ではこのプロジェクトのみであり、注目を集めています。
ゴミ袋の特徴と導入効果
このリサイクルごみ袋は、兵庫県西宮市における指定ごみ袋制度にも認可されており、2022年4月から正式に使用されています。袋のサイズは90Lと45Lの2種類を展開し、エコマークを取得しているため、グリーン購入法に適合しています。
製品の特徴としては、
1. 資源を循環利用可能であること。
2. CO2排出量の削減効果が高いこと。
3. 悪臭漏れを抑える効果があること。
4. 優れた強度バランスを持つこと。
などが挙げられます。これにより、施設内のごみ処理がより効率的になります。
サステナビリティへの貢献
マツダ株式会社は、このリサイクルごみ袋の取り組みを通じて、理念である「捨てるをなくす」という考えに基づき、廃棄物マネジメントの課題解決に向けた様々な活動を進めています。特にスポーツ施設などの大規模集客施設での分別収集に力を入れ、地域の循環型リサイクルの実現に貢献しています。今後も取組先や扱う原料を拡大し、さらなるサステナビリティ社会の構築へ努力を続けていく意向を示しています。
会社情報
- - 会社名: マツダ株式会社
- - 所在地: 兵庫県神戸市東灘区住吉浜町17-8
- - 設立: 1968年6月
- - 資本金: 9,500万円
- - 代表者: 代表取締役松田禎一
- - 事業内容: 廃棄物管理、リサイクル業務、廃プラスチック買取など
- - URL: マツダ株式会社
この取り組みは、私たちの生活にもっと環境意識を浸透させるための一歩であり、持続可能な未来へと繋がる大切な試みです。