『憲政常道』の魅力
2025-01-27 11:30:48

日本の民主政治の真実を明らかにする新刊『憲政常道』の魅力

日本の民主政治の真実を掘り下げる新刊『憲政常道』



村井良太教授が著した新刊『「憲政常道」の近代日本戦前の民主化を問う』が、2025年1月27日にNHK出版から発売されます。本書は日本の近代史を振り返り、戦前の民主的政治体制についての新たな視点を提供します。著者は、サントリー学芸賞を受賞した『政党内閣制の成立一九一八~二七年』など、政党政治の歴史を深く探求してきた実績のある研究者です。

現代において、東京都知事選や米国大統領選における政治状況は複雑で、政党そのものの存在意義が問われる場面が増えてきました。それでもなお、政党の存在を前提とした政治システムは揺るぎません。本書は、約100年前に成立したデモクラシーの背後にある歴史的文脈に光を当て、現代の政治システムの在り方を考えるための手助けをしてくれます。

本書の内容


本書は、1924年の加藤高明内閣の「政党政治の確立」に至る道筋を詳しく掘り下げ、当時の人々が「民主政=政党政治」をどれほど渇望していたのかを示します。また、1932年の5・15事件を経て「政党政治への復帰」がどのように目指され、戦後の「民主化」がその強化策として位置づけられているかも解説されています。このように、戦前の日本が「軍国主義」であったという一般的なイメージを覆し、国家の多元的な側面を明らかにする内容となっています。

目次


本書は以下のような章立てで構成されています。
  • - 序章: 第一次世界大戦後の世界と日本
  • - 第一章: 二つの政友会内閣と大戦後の国際協調外交
  • - 第二章: 転換期の首相選定と第二次憲政擁護運動
  • - 第三章: 二つの加藤高明内閣と政党内閣制の成立
  • - 第四章: 昭和天皇と「憲政常道」下の二大政党内閣
  • - 第五章: 五・一五事件と政党内閣制の中断
  • - 第六章: 二・二六事件と政党内閣制の崩壊
  • - 結論: 自由と多様性の基盤としての民主政治を日々運営する

この構成を通じて、読者は日本の政党政治の確立とそれに伴う様々な歴史的出来事を知ることができます。

著者について


村井良太は駒澤大学法学部の教授であり、1972年に香川県で生を受け、神戸大学法学部を卒業、さらに同大学院で政治学の博士課程を修了しています。著書には、『政党内閣制の展開と崩壊一九二七~三六年』や、人物伝『佐藤栄作──戦後日本の政治指導者』など多岐にわたります。また、共著や共編書も多数出版しており、日本政治史の専門家としての評価を得ています。

商品情報


  • - 書名: NHKブックス『「憲政常道」の近代日本戦前の民主化を問う』
  • - 著者: 村井良太
  • - 発売日: 2025年1月27日
  • - ISBN: 978-4-14-091292-8
  • - 定価: 2,310円(税込)
  • - ページ数: 432ページ

本書は、改めて日本の民主政治の在り方について考え直すきっかけとなる一冊です。昨今の政治の動きに疑問を持つ方々にとって、ぜひ手に取ってみていただきたい作品です。

おすすめ情報


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会社情報

会社名
株式会社NHK出版
住所
東京都渋谷区宇田川町10-3
電話番号
03-3464-7311

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