日本酒の新たな挑戦「誉伊呂波」
大阪市に本社を構える株式会社阪急阪神百貨店が、海外のVIP顧客向けに贅沢な日本酒「誉伊呂波」シリーズを発表しました。この商品は、創業310年以上の歴史を持つ大関株式会社との共同開発によって生まれたもので、特に「大吟醸酒二十五年古酒」と「樫樽熟成十七年古酒」の2種が数量限定で販売されます。
高価な美味しさが詰まった秘蔵古酒
「誉伊呂波」大吟醸二十五年古酒は、720mlで1,500,000円(税抜)という高額な価格ながら、その味わいは本物。兵庫県特A地区で栽培された山田錦を使用し、職人が手掛けた繊細な製法で丁寧に醸造されています。味わいは甘美でまろやか、長い年月をかけて熟成された深みのある旨味がひとたび口にすれば忘れられない体験を与えてくれます。
一方、樫樽熟成十七年古酒は、粕取り焼酎の技法を用い、樫樽で17年の時間をかけ丁寧に熟成されました。この酒は、滑らかな舌触りとともに香ばしいモルトウイスキーのような風味も楽しむことができます。また、それぞれの品は、羽田空港の免税店や銀座三越、阪急うめだ本店の和洋酒売り場で取り扱われ、一流の味を世界に向けて発信します。
日本酒の歴史と技術
日本酒には約2000年の歴史があり、その製法は長い間進化を続けてきました。特に「誉伊呂波」の製造過程には、複雑で高度な技術が施されており、酵母と麹菌を利用して原料の米から酒を製造する「並行複発酵」が行われています。これにより、ほかの酒類にはない独特な風味を生み出しているのです。
工場での低温熟成は、酒の味をさらに引き立て、口当たりの良さと豊かな香りをもたらします。このように、味わいはすべての要素が結びついて生まれたものなのです。特に日本酒は、仕込み水や米の品質、酒造りの技術が大きく影響します。
ワインのような高級感
「誉伊呂波」は単なる日本酒ではなく、贅を尽くしたプレミアムなお酒です。高品質なデザインや価値観が詰まった木箱に包装され、環境への配慮も行われています。使用される木材は、日本の森林を守るための取り組みの一環として、東北地方の山桜が選ばれています。このように、木工の職人技も加わることで、一つの文化的な価値が生まれているのです。
世界へ羽ばたく日本の酒
「誉伊呂波」の発売は、日本酒の持つポテンシャルを再確認させ、国際的な市場での認知度向上を期待させます。この新しい日本の酒が、世界中のテーブルに並ぶ日を夢見て、さらなる進化が続くことでしょう。阪急うめだ本店の新たな試みが、今後どのような反響を呼ぶのか注目です。