高耐食・高耐熱を誇る新しいリコイル タングレスインサートの登場
大阪に本社を置く池田金属工業株式会社が、2023年2月から新たに高耐食性・高耐熱性を兼ね備えたリコイル タングレスインサート「Alloy C276・C22」の販売を開始します。今回は、その特徴や用途について詳しく解説します。
リコイル タングレスインサートとは?
リコイル タングレスインサートは、ネジのしっかりとした保持力を提供する工業製品です。特に新たに登場する「Alloy C276」と「Alloy C22」は、その優れた特性から多岐にわたる業界での需要が見込まれています。
各種ラインナップ
1.
Alloy C276:
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特徴:一般的なハステロイで、優れた耐食性を発揮。
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サイズ:
- M6-1.00X1D (品番 TL05062HA)
- M6-1.00X1.5D (品番 TL05063HA)
- M6-1.00X2D (品番 TL05064HA)
2.
Alloy C22:
-
特徴:タングステン添加により、さらなる耐薬品性を実現。
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サイズ:
- M4-0.70X2D (品番 TL05044HA22)
- M5-0.80X2D (品番 TL05054HA22)
- M6-1.00X1.5D (品番 TL05064HA22)
他のサイズに関しても、リクエストに応じて順次検討を進める意向が伝えられています。
Alloy C276・C22の概要
この材質はニッケルを主成分としたNi-Cr-Mo合金鋼で、難削材として広く知られています。特に、腐食に強く、熱にも耐えうるため、過酷な条件下での使用においても安心です。
主な用途
- - 半導体製造装置
- - FPD製造装置
- - 化学プラント
- - 海洋機器
これらの道具や装置は、通常一般的な材質では耐えられないような極限環境で運用されますが、「Alloy C276・C22」はこれらのニーズにぴったり合った材質です。
特徴と利点
1.
作業性の向上:
リコイル タングレスインサートを使用することで、タングを折る作業が不要になり、作業効率を大幅に向上させます。
2.
優れた耐食性:
半導体製造装置内で使用される腐食性ガスに対しても、高い耐腐食性と強度を維持するため、装置内の不純物を減少させる助けになります。
3.
耐熱性能:
従来のSUS304では難しい高温環境でも、高い強度を保持して運用できます。
このように、池田金属工業のリコイル タングレスインサートは、様々な要求に応えるための革新的なソリューションを提供しています。今後も多様な材質を用意し、より幅広いニーズに応える体制を整えていくとのことです。
会社概要
池田金属工業株式会社は1950年に設立され、主に工業用ファスナーや金属部品の開発・製造・販売を行っています。所在地は大阪市西区新町で、資本金は2,000万円です。公式Webサイトでは、製品情報や会社の詳細が紹介されているので、ぜひ訪れてみてください。
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