岩手県奥州市とアサヒ飲料が締結した連携協定
2023年8月29日、岩手県奥州市とアサヒ飲料株式会社(本社:東京)、及び株式会社ミチノク(本社:岩手県奥州市)は「地球温暖化対策及び気候変動適応対策に係る連携協定」を締結しました。この協定は、奥州市が発表した「奥州市2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明」の第一歩として位置付けられています。
本協定により、3者は環境省が進める地球温暖化対策の「緩和」と「適応」に取り組むことになります。特に注目されるのは、アサヒ飲料とミチノクが連携して設置する「CO2を食べる自販機」です。この自販機は、運転電力から発生するCO2を吸収する特殊な素材を使用しており、一台で年間最大20%のCO2を吸収することが期待されています。
CO2を食べる自販機の仕組み
「CO2を食べる自販機」は、室内外を問わず設置されることができ、そのCO2吸収能力はスギの木に例えると約20本分に相当します。現状では関東と関西エリアを中心に150台以上が設置されており、将来的にはさらなる拡大が見込まれています。特許も取得しており、脱炭素社会の実現に向けた革新的な取り組みであると評価されています。
温暖化対策の更なる協力
「緩和」の取り組みに加えて、「適応」策も重要です。奥州市では、熱中症対策として指定されたクーリングシェルターに備えられる飲料をミチノクが提供することも計画されています。このように、地域の安全と健康を守るための活動も担います。また、環境教育や熱中症啓発活動にも協力し、地域の意識向上を図ることでしょう。
アサヒ飲料の企業理念
アサヒ飲料は「100年のワクワクと笑顔を。」というビジョンを掲げています。そして、社会との約束として人々が笑顔になれるような商品やサービスを提供すると述べています。地域との共創を重視し、「豊かな地域を共に創る」ことを目指す中で、今回の連携協定はその具体的な一環として大きな意味を持つのです。
まとめ
奥州市とアサヒ飲料の今回の協定は、環境問題に真摯に向き合う姿勢と、未来を見据えたビジョンが形になったものです。地域と企業が手を取り合い、持続可能な社会を作り上げるための新たなモデルとなることを期待しています。今後の展開に注目です。