三栄商事、持続可能な新本社ビル建設を決定
愛知県名古屋市に本社を置く三栄商事株式会社が、県産木材を利用した新本社ビルの建設を発表しました。竣工は2027年3月を予定しており、このプロジェクトは愛知県との「建築物木材利用促進協定」に基づいて進められます。この協定は県内での木材利用を拡大し、環境負荷の低減を目的としたものです。三栄商事は、この新本社を社員や取引先との交流拠点とし、持続可能な社会の実現に寄与することを目指します。
新本社ビルの概要
新本社ビルは地上6階建てで、一部高層木造構造となります。特に、愛知県産の「あいち認証材」を約48立方メートル使用する計画です。この新しい建物では、情報発信や取引先との交流を促すイベントホールを設け、多様な交流ができる環境を提供します。また、コワーキングスペースやカフェエリアも整備され、社員が快適に働ける空間が確保されるとのことです。
本社ビルの所在地は名古屋市東区東桜二丁目17番6号で、延床面積は約1975㎡を予定しています。新社屋の建設は三栄商事の未来への取り組みの象徴であり、築50年を超える既存の葵分室からの移転を契機に、オフィスのあり方を見直す重要なステップとなります。
建設の背景
新本社ビル建設の背景には、コロナ禍を経て「人が集い、対面で交流する場」の必要性が浮かび上がってきたと、三栄商事の後藤正幸代表取締役は語ります。「新社屋は社員のための場であると同時に、取引先や関係者が集い、新しい価値を生み出す拠点になればと思っています」との思いを強調しました。
さらに、造りに関しても温もりを感じられる木材を使うことで、地域資源の活用とともに、来訪者や通行者に木材利用の魅力を伝える工夫も凝らされているとのことです。外部空間のメインエントランスには柱材のモックアップが展示され、訪れる人々にその魅力が伝わるよう配慮されています。
環境への配慮
三栄商事が締結した「建築物木材利用促進協定」は、脱炭素社会に資する木材の利用促進を目的としています。この協定を通じて、県産木材の利用拡大や林業振興、周辺環境への配慮を進めていくことが求められています。新本社ビル建設では、CO₂の排出量を抑えつつ、快適な職場環境を作り出す計画があり、この目標も実現される見込みです。
今後の展望
新本社ビルが完成した後も、三栄商事は木材利用の普及を目指し、定期的な見学会や異業種交流イベントを行う予定です。それによって、企業や自治体などとの麻やの関係を深め、持続可能な社会の実現に向けた活動をさらに推進していく方針です。
愛知県の代表者からも、「歴史ある地元企業が認証材を活用することは非常に心強い」とのコメントを頂いており、新本社ビルの建設が地域経済にとっても重要な意味を持つことは間違いありません。
会社概要
- - 会社名:三栄商事株式会社
- - 所在地:名古屋市東区東桜二丁目17番6号
- - 代表者:後藤正幸
- - 業務内容:産業設備資材の販売・ソリューション提供
三栄商事は、これからも地域社会と共に歩みながら、持続可能な未来を目指して、様々な挑戦を続けていくことでしょう。