再春館製薬所の挑戦
2025-12-24 10:49:01

再春館製薬所の新技術が生み出す未来のエネルギー革命とは

再春館製薬所の新技術が生み出す未来のエネルギー革命とは



再春館製薬所は、2025年に開催された「くまもとSDGsアワード2025」で、廃液をエネルギーに変えるプロジェクトを評価され、入賞という栄誉を得ました。これは、熊本の自然を取り入れた企業としての新たな挑戦であり、地球に優しい技術の進化を象徴しています。

水の都・熊本における挑戦


再春館製薬所は、阿蘇の豊かな伏流水に寄り添いつつ、漢方の理念を基にした製品を開発してきました。本社が位置する熊本県益城町では、「人間も自然の一部である」という信念のもと、環境保護に力を入れています。

その中でも、主力ブランドの「ドモホルンリンクル」は、その高機能性から多くの植物成分を使用しており、その結果として生じる化粧品廃液は厄介な問題として存在していました。この廃液は従来の排水処理技術では処理が難しく、環境への影響が懸念されていました。

微生物の力を借りたエネルギー変換


再春館製薬所は、この難しい課題に立ち向かうため、株式会社WATASUMIとの共同で、「微生物燃料電池技術」を採用しました。このプロジェクトでは、廃液をただ浄化するだけではなく、再利用する形で電気とメタンガスを生成することを目指しています。

独自の技術


  • - 前処理技術:超音波と物理的な攪拌を用いて、微生物が分解しやすい状態にする。
  • - 微生物群集の最適化:酒造排水から導入した微生物を調整し、化粧品廃液専用のものに育て上げる。

これにより、びっくりするほどの廃液の浄化とエネルギー生成が同時に実現可能になりました。プロジェクト責任者である薬彩工園の高野徳恵氏は、「この技術は自然への恩返しの一歩として、将来的には自社の工場で発電した電気を工場の照明や地域のために活用できることを目指しています。」とコメントしています。

未来への展望


再春館製薬所は、今後のプロジェクトのさらなる進展を見据え、沖縄のマングローブ域からの菌種導入を試みるなど、処理速度の向上に力を入れています。

最終的には、工場で発生する廃液をゼロにし、生成されるエネルギーを自社で活用する「エネルギーの地産地消」を実現し、持続可能な社会の形成に貢献することを目指しています。

このように、再春館製薬所の取り組みは、ただの環境保護にとどまらず、企業としての新しい価値創造に繋がっています。自然との調和を基にした革新は、他の企業にも影響を与えるでしょう。これからも私たちは再春館製薬所の挑戦に目を光らせていきたいと思います。


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会社情報

会社名
株式会社再春館製薬所
住所
熊本県上益城郡益城町寺中1363-1
電話番号
096-289-4444

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