2025年2月11日、京都の井筒八ッ橋本舗祇園本店にて新ブランドYatsukenによる新商品『むにゅっとしょこら』が発売される。250年以上の歴史を持つ伝統的な京都の銘菓に新たな風を吹き込むこのショコラは、その独特な食感と味わいで人々を魅了するに違いない。
Yatsukenプロジェクトは、大阪芸術大学の学生たちと井筒八ッ橋本舗の若手社員が中心となって立ち上げたもので、2023年末に発足した。「Yatsuken」とは、「八ッ橋食感研究所」を意味し、古き良き伝統を受け継ぎながらも遊び心あふれる新しいお菓子作りに挑戦することが目的である。
『むにゅっとしょこら』は、従来の生八ッ橋のイメージを一新する製品。チョコレートをたっぷりと練り込んだチョコ餡を、もっちりとした生八ッ橋の生地がやさしく包み込んでおり、一口食べるとその独特な「むにゅっとした食感」とコクのある味わいが広がる。コーヒーや紅茶と一緒に楽しむことで、その魅力はさらに引き立つ。
製品は3個入で、価格は1,200円(税抜)。その手軽さと、贅沢な味わいを兼ね備えたショコラは、しっかりとした賞味期間を持ち、友人や家族へのお土産や贈り物にも最適だ。発売期間は2025年2月11日から2月14日までの4日間、井筒八ッ橋本舗祇園本店のみでの限定販売となるため、訪れる価値は十分にある。
Yatsukenプロジェクトは、ただの製品作りにとどまらず、井筒八ッ橋本舗が長年培った技術と伝統を、学生たちのフレッシュな視点とアイデアで形にし、次の時代につなげる試みでもある。
ブランド名やロゴデザインにも、その想いが込められており、特にロゴは生八ッ橋をモチーフにしたデザインであり、三角形が重なり合う様子が描かれている。これは、人と人とをつなぐ「絆」を象徴しているのだとか。
井筒八ッ橋本舗の創業は文化二年(1805年)で、時代を超えて愛され続けてきた歴史あるブランド。しかし、そこには八橋検校という人物の物語がある。彼は、江戸時代に京で作曲をし、常に物を大切にする哲学を持っていた。その思いから生まれたのが、代名詞である「井筒八ッ橋」だ。
新ブランドYatsukenが生まれたことで、伝統と革新が融合し、ただ美味しいだけではなく、食べる人に幸せを届ける菓子になることを期待している。新しいお菓子がどのように人々の心をつなぎ、楽しませてくれるのか、その活躍に今から目が離せない。