保護者の就活意識
2025-02-07 11:32:05

2024年度就職活動における保護者の意識調査が明らかにする現状

2024年度就職活動における保護者の意識調査が明らかにする現状



株式会社マイナビが発表した「2024年度 就職活動に対する保護者の意識調査」は、大学生や大学院生の子どもを持つ保護者を対象に実施され、多くの興味深い結果を明らかにしました。この調査は、保護者が子どもの就職活動に対して抱く考え方や、求める企業の特徴についての洞察を提供しています。

主な調査結果



1. 保護者が知っている就活ワードの認知


調査によると、保護者が知っている「就活ワード」の中で最も認知度が高いのは「お祈り」(22.1%)で、続いて「勤務地ガチャ・配属ガチャ」(21.5%)や「オワハラ」(20.7%)が挙げられました。今年から新たに加えられた「早期選考」も19.8%の認知度を示しており、最近の就職活動の現状を反映しているといえます。特に、早期選考の普及は、保護者の間での問題意識を高めており、「就職活動開始時期が早すぎる」と感じる保護者が26.9%に上りました。学業との両立が懸念される中、選考が早まることの影響について意見が分かれています。

2. 求められる企業の特徴


子どもが就職する企業に求める特徴については、「経営が安定している」が54.1%で最多の回答を得ており、前年より増加傾向にあります。その他にも「本人の希望や意志に沿っている」(20.6%)や「社風や雰囲気が良い」(16.5%)等が上位に位置しました。特に、「給与や賞与が高い」との要望も増えており、保護者は経済的な安定を重視していることがうかがえます。

3. 働いてほしい企業のランキング


保護者が子どもに就職してほしい企業の1位は「公務員」であり、この傾向は変わりません。民間企業では、前年と同じく「トヨタ自動車」が人気で、「NTT」「伊藤忠商事」「ソニー」なども名を連ねました。外資系では「グーグル」が依然として強い人気を誇り、学生と保護者の企業選択には明確な違いが見て取れます。特に、文系学生の人気企業ランキングに名が挙がる「ニトリ」やメガバンクについては、保護者のランキングには入っていないなど、世代間の意識の乖離があるようです。

4. オヤカク(内定確認)への参加意識


「オヤカク」を経験した保護者は45.2%と、就職活動における保護者参加の実態を示す結果となりました。また、内定式や入社式に参加する保護者も約4割に及び、企業からの案内に対して良好な印象を持っている方が多いことが分かりました。保護者にとって、子どもの新しいスタートを一緒に祝う機会が高く評価されているようです。

5. 103万円の壁引き上げ


最後に、「103万円の壁引き上げ」については、賛否が分かれる結果が見られました。物価が上がっている中で、もっと早く議論されるべきだったという意見や、学生の学業への影響を懸念する声など、多様な意見が寄せられました。

まとめ


この調査は、保護者が抱く子どもの未来への期待や、就職活動に関する現在のトレンドを明らかにしました。企業側もこのような保護者の意識を理解し、今後の採用活動に活かしていくことが求められるでしょう。また、子どもたちが望ましい環境で就職活動を行えるよう、保護者や教育機関、企業が一丸となってサポートしていく必要があります。


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東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号パレスサイドビル
電話番号
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