チームラボが贈る新たなアート体験
新しい美術館「J Art Foundation」が北海道・札幌市の宮の森にオープンし、チームラボによる特別展示《教会跡に増殖する無量の生命》が5月2日(金)から開始されます。この展示は、現実世界と同じ時間の流れの中で生命の変遷を感じられる作品となっており、観客は新しいアート体験を楽しむことができます。
J Art Foundationの創設背景
「J Art Foundation」という新名称は、以前の「札幌宮の森美術館」から生まれました。この美術館は2006年に北海道初の現代美術館として開館しましたが、約7年間の休館の末、こちらの名称に改め、新しいスタートを切ります。リニューアルにより、美術館は単なる展示空間だけでなく、地域の芸術活動の拠点としても期待されています。特に、幅広い世代にアートを楽しんでもらうための工夫に力を入れています。
特別展示の内容
《教会跡に増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year》の作品は、花々が季節ごとにどう変化していくかを表現しています。観客が作品に触れることで、花は倒れ、枯れていくという儚さを表しています。この作品は、観覧者がどの位置に立っても新たな視点で取り組めるよう設計されており、身体を使ってアートを楽しむ新たな体験を提供します。
この作品は「超主観空間」というチームラボの概念に基づいて作られています。これは、従来のアート作品とは異なり、視点が固定されず、観客の動きによって作品が一つの体験として捉えられるという新しいアプローチです。したがって、作品と観客との境界が曖昧になり、そのすぐ近くでアートを感じ取れる場所が生まれることになります。
チケット情報と開催日時
展示のチケットは現在発売中で、価格は大人2,000円、学生1,500円、小学生500円、未就学児は無料です。このチケットは、日時指定予約制となっており、ミュージアム窓口では販売されていませんので、ウェブサイトからの購入が必要となります。
開館は2025年5月2日(金)からで、時間は午後13時から20時まで、最終入館は18時となっています。ただし、水曜日と木曜日は休館日となるため、訪れる方は注意が必要です。
チームラボの立ち位置
チームラボは、2001年に設立されたアートコレクティブで、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然の交点を探求する国際的なプロジェクトチームです。アーティストやエンジニア、プログラマーなど多様な専門家が集まり、集団的に新たな創造物を生み出し続けています。彼らはアートを通じて、個人と世界との関係を新たにし、観客に新たな認識をもたらすことを目指しています。
新美術館「J Art Foundation」でのチームラボの作品を通じて、このアートコレクティブが持つ独自の世界観を体感してみることができる貴重な機会です。皆様もぜひお越しください。