AI実装の進化を可視化!CRMツールの新指標を解説
CRMツールにAI機能を活用する動きが急速に進んでおり、選択肢が増えています。しかし、「AI搭載」という表現だけでは実際にどの程度の自動化が可能かは分かりにくくなっています。そこで本記事では、AI実装レベルを4つの段階に分類したカオスマップを基に、各製品がどの段階で業務を支援できるのかを詳しく解説します。
4層カオスマップとは?
このカオスマップは、主要24製品のAI機能の実装状況を「データ収集・可視化」から「判断と実行まで全自動」の4段階で整理しています。企業においては、自社の業務内容や組織規模に即したAI機能を持つCRMツールを選ぶことが、生産性の向上や競争力の維持に非常に重要です。
AI機能のレベルとは
1.
L1: データ収集・可視化 - メールや通話の自動記録、商談スコアの表示などを行います。
2.
L2: AIが作る→人間が使う - AIが提案する文書や情報を基に人間が実行します。
3.
L3: 人間は承認だけ - AIが推奨アクションを提案し、内容を確認後に実行します。
4.
L4: 判断から実行まで全自動 - AIが設定したルールに従い、自動的に行動を起こします。
各レベルに応じた製品の特徴
L4レベルの製品
- - Salesforce Sales Cloud: Einstein AIによる商談スコアリングや自動フォローアップ機能を併せ持ち、自律的にアクションを実行。
- - HubSpot Sales Hub: ワークフロー自動化を駆使し、リード育成から商談クロージングまでを監視し実行。
- - Dynamics 365 Sales: Copilotによるリスク分析とアクション推奨を行う。
L3レベルの製品
- - GENIEE SFA/CRM: 営業データから成功パターンを抽出し、推奨アクションを生成。
- - Zoho CRM: Zia AIが商談予測や最適時間を提案、容易にアクションを実行できる。
日本市場における状況
現在の日本市場では、L3レベルの製品が目立ちますが、完全自動化(L4)に達している製品はまだ少数です。特に日本ならではの商習慣に配慮した機能が求められています。将来的には、ユーザーが必要とする「AI機能のレベル」に合わせた最適な製品選びが重要です。
まとめ
CRM市場におけるAI機能の実装は、その自動化の範囲によって大きな幅があります。企業が自社に最適なCRMツールを選定するためには、AI機能の有無ではなく、実装レベルを重点的に評価する必要があります。FitGapの選定エンジンを使って、自社に最適なCRMツールを見つけてください。これにより、営業課題を解決し、業務の効率化を図ることができます。