全社員フルリモートのマルゴト株式会社、2年連続で「テレワークトップランナー」選出!
北海道札幌市に本社を置くマルゴト株式会社が、総務省主催の『テレワークトップランナー2024』に2年連続で選出されたことが発表されました。北海道内企業では唯一の選定となり、その取り組みが大きな注目を集めています。
マルゴト株式会社の挑戦:全社員フルリモートワーク
マルゴト株式会社は、2015年の設立以来、全社員フルリモートという大胆な経営スタイルを貫いています。現在、193名の社員が34都道府県から勤務しており、そのユニークな組織運営は、今回の受賞に繋がりました。
受賞のポイント:経営効果と独自のマネジメント
今回の受賞は、マルゴト株式会社のフルリモートワークがもたらした顕著な経営効果と、独自のコミュニケーション・マネジメント戦略が評価された結果です。
経営効果
売上高の急成長: 2021年度から2023年度にかけて、売上高は330%増加しました。これは、フルリモートワークによる優秀な人材確保、従業員満足度の向上、ひいては顧客満足度の向上という好循環が実現した成果です。優秀な人材確保においては、地方在住者やワークライフバランスを重視する人材からの応募が多く、3年間で従業員数は約3倍に増加しました。
大幅な経費削減: フルリモートワークによって、月間500万円以上、年間6,000万円以上の経費削減に成功。オフィスコストは年間10数万円に抑えられています。削減された経費は、新規事業開発など、さらなる成長に向けた投資に充てられています。
コミュニケーションとマネジメント
フルリモートワークにおけるコミュニケーション不足やマネジメントの課題を克服するため、マルゴト株式会社は独自の戦略を展開しています。
チーム体制: 4~6名単位のチームを編成し、リーダーとマネージャーによる階層的なマネジメント体制を構築。
メタバースオフィス: チャットツールに加え、メタバースオフィスを導入。チームごとの利用日を設定したり、交流会などにも活用することで、バーチャル空間でのコミュニケーションを促進しています。
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ナレッジマネジメント: 社内ポータルサイト、チャットツール上の専用チャンネルなどを活用し、社員間の情報共有を促進。クレドに「共成長」を掲げ、社員全体の意識改革にも取り組んでいます。その成果として、年間4600回以上のノウハウ・質問の投稿実績があります。
代表取締役 今啓亮氏のコメント
今啓亮代表取締役は、2年連続の受賞について、「仕事と生活を両立できる働き方を証明したい」という想いの表れだと述べています。フルリモートワークは一時的な対応策ではなく、企業の持続的な成長と従業員の幸福度向上を両立できる方法だと強調し、地方創生への貢献にも触れています。
今後の展望
マルゴト株式会社は、今後もフルリモートワークをベースとした組織運営を推進し、高い専門性を有するチームによる価値提供を継続していくとしています。また、採用代行サービス「まるごと人事」などの事業拡大に伴い、新たな人材も募集しています。
まとめ
マルゴト株式会社の成功事例は、日本の企業における働き方改革の大きな指針となるでしょう。フルリモートワークという新たな挑戦が、企業の成長と従業員の幸福度の両立という理想を実現した好例と言えるのではないでしょうか。