子どもとメディア関係者の対話を促進するプロジェクト始動
認定NPO法人PIECESは、子どもの権利に基づく情報発信についての理解を深めるため、一般社団法人Everybeingが主催する調査プロジェクトに参画し、子どもとメディア関係者との「対話」を促進する活動を行っています。この取り組みの一環として、全4回の連続勉強会を実施し、その過程をドキュメンタリー動画としてまとめました。動画公開の目的は、メディア関係者が子どもの権利をどのように実践に活かすかを考える契機を与えることにあります。
背景:デジタル環境の影響と子どものウェルビーイング
近年、デジタル技術の進展は子どもたちの生活や学び方に変化をもたらしていますが、その一方で、SNSでのトラブルや情報の偏りなど、新たなリスクも生じています。 しかし、これらの問題への議論は、大人視点での制限に偏りがちで、子どもの声を積極的に聞かない傾向があります。PIECESは、情報発信が他者の尊厳を傷つけることがないか、また不必要に不安を煽っていないかを問い直し、メディア関係者にも意識改革を求めています。
勉強会の目的と実施内容
勉強会では、メディア関係者と子どもたちがともに対話をし、子どもの権利に基づいたメディアの在り方を模索。全4回にわたって、異なる参加者がコミュニケーションを図りながら探求しました。報道関係者やNPO関係者など多様な分野から19名の大人が参加し、また小学生から高校生までの7名の子どもたちも加わりました。
この勉強会を通じて、子どもたちがメディアに対して抱く期待や、実際に感じている影響について話し合われました。子どもたちはメディアを通して自身の世界を広げたいと願う一方で、誹謗中傷や情報過多といったリスクにも直面していることが浮き彫りになりました。
子どもたちの声とニーズ
1.
自分の意見が尊重される環境 - 子どもたちは、大人の一方的な価値観や情報に依存するのではなく、自らの意見や感情も認められる場所を求めています。
2.
希望に満ちた情報の提供 - 圧倒されるようなネガティブなニュースだけでなく、社会の良い変化や希望を示唆する報道を期待しています。
3.
安全な情報受信環境 - 誹謗中傷などの有害な情報から遠ざかり、安心して情報に接することができることが求められています。
大人の意識変化
また、大人たちは子どもたちと対話を重ねる中で、報道が無意識に形成する「普通」や「当たり前」について懸念を示しました。これからのメディアは情報を一方的に提供するのではなく、子どもたちの声を聞き、共に創る姿勢が重要であるとの理解が広まりました。
今後の展望
このプロジェクトから得られた知見を基に、来年度には子どもたちや専門家と協力し、広く社会に浸透させるための「メディアの情報発信ガイドライン」を策定していく予定です。PIECESは、今後も子どもたちの声が入れられたメディア環境を実現するために、多様なセクターとの対話を続けていくことを約束します。
プロジェクトの詳細
本プロジェクトや、並行して実施された調査結果については、Everybeingの公式ウェブサイトやプレスリリースで追加情報を確認いただけます。
代表団体情報
PIECESは、子どもたちの周りに信頼できる他者を増やし、孤立を防ぐ地域づくりを目指しています。