箱根の湯を体験！温泉水書道で新たな楽しみと学びを

温泉水書道で新しい年を迎える

箱根温泉にある「大和館」は、江戸初期から続く伝統ある旅館です。このたび、2026年1月より新たな体験プログラム「温泉水書道®」を始めることになりました。このプログラムは、箱根の温泉水を使って書道を楽しみつつ、地域の魅力や安全な入浴法を学ぶというユニークな内容です。

イベントの概要

最初の開催日は2026年1月4日（日）で、以降も1月18日（日）と25日（日）に行われます。このイベントは、参加者が温泉水で書道を楽しむことができる貴重な機会です。書道を通じて、観光スポットとしての箱根の魅力や、温泉の安全についての知識を身につけます。特に冬は入浴事故が多発するため、このような知識を学ぶことは非常に重要です。

安全への想い

このプログラムは、女将の安藤友江氏のあたたかい想いから生まれました。知人を入浴事故で失った経験を持つ彼女は、温泉の安全性に対する啓発活動の一環としてこのイベントを企画しました。書道を通じて、特に子どもたちが温泉文化を楽しく学ぶことができるのを目指しています。

温泉水書道の魅力

この体験プログラムの最大の特徴は、実際に箱根の温泉水を使用して書を書くところにあります。温泉水は、一般的な水とは異なる特徴を持っており、墨のにじみ方やグラデーションが美しく生まれます。参加者は、箱根の異なる温泉の香りを感じながら書道を楽しむことができ、五感をフルに活用したアート体験を通じて、地域の文化に触れることができます。

地元の特産品を使用する

また、書道の墨に地元の「足柄茶」を用いることで、健康効果にも配慮されています。足柄茶はカテキンやビタミンCを豊富に含んでおり、入浴前の水分補給としてもおすすめです。これにより、体験はただの書道に留まらず、地域の特産に対する理解も深まります。

専門家の指導

安藤女将は、書道師範、温泉ソムリエ、観光ガイド、お茶コンシェルジュといった多くの資格を持っています。このため、参加者は専門的な指導を受けながら書道を楽しむことができます。特に初心者でも安心して参加できるよう、少人数制での指導を行います。

開催要項

各回の定員は先着6名で、事前予約制です。参加費は一般大人4,000円、小学生以下2,000円、宿泊者は全員2,000円となっています。年齢や書道の経験問わず、誰でも参加できる「寺子屋体験」として親しまれています。

未来への展望

「温泉水書道」は、一回限りのイベントではなく、箱根の季節や行事に合わせて定期的に開催される予定です。今後も、書道以外にも日本画や盆栽などの伝統文化を学べるプログラムを展開し、地域社会とのつながりを深めていく考えです。これによって、箱根の文化が次世代へとつながることを願っています。

温泉と書道が融合した「温泉水書道」で、皆様のお越しをお待ちしております。