嬬恋村で進む産業観光プラットフォーム「クラフトリップ」
産業観光プラットフォーム「クラフトリップ」が6月より群馬県嬬恋村で実証実験をスタートしました。このプロジェクトは、地域の魅力を最大限に引き出し、観光客と地元産業を直接結ぶことを目的としています。まずは、この取り組みの詳細とその背景について見ていきましょう。
クラフトリップ事業とは?
クラフトリップは、地元の職人や生産者とともに独自の体験プランを企画し、観光客に地域の魅力を伝えるWebプラットフォームです。目指すのは、地方経済の活性化。特に地場産業で、モノづくりや農林水産業に焦点をあてています。これにより、地域の良さを知ってもらい、その価値が再評価されることを期待しています。
特徴と取り組み
1. 地域コーディネーターの派遣
クラフトリップの強力な武器の一つが、地域に常駐するコーディネーターです。この専門家たちは、地域の事業者と密接に連携し、体験プランを共同で設計します。すでに山梨県や栃木県では20のホストと40のプランが作成されており、これからもさらなる地域との連携が期待されています。
2. デジタルプラットフォームの充実
単独の市町村では実現しづらいオンライン予約や決済機能も導入することで、利便性を高めています。この秋には最小限の機能を持ったプロトタイプでもあるMVPが完成予定です。
嬬恋村の魅力と課題
嬬恋村は、特にキャベツの生産量で日本一を誇る地域ですが、その魅力を観光客に効果的に伝えることには課題がありました。豊かな自然や秘湯、地場産業の魅力を広く発信するためには、こうしたプラットフォームの導入が必要と考えられていました。
実証実験が進む中、マイプロダクトの社員2名が村役場や観光協会と協力し、農業・工芸・伝統の分野で新しい体験プランを作っていく予定です。以下のスケジュールで具体的なアクションが進行します。
- - 6月: 常駐開始および説明会の開催
- - 7月: 体験プランの企画
- - 8月: PRコンテンツの制作
- - 9月: モニターイベントの開催
関係者からの意見
プロジェクトに参加している地元の方々も期待感を示しています。嬬恋村役場の久保さんは、オンライン予約・決済の仕組みを導入することで、地域の魅力をより多くの人に伝えることができると話しています。また、地域おこし協力隊の奥田さんも、地元の魅力を掘り起こし、観光客に伝える重要性を強調しています。
会社の概要
このプロジェクトを推進するマイプロダクトは、2019年に設立された企業で、地域社会の共創を使命としています。地方経済の振興に特化し、特に「手仕事」に焦点を当てた産業観光プラットフォーム「クラフトリップ」は、これからも多様な地域と連携を拡大していく予定です。10月にはサービスローンチが予定されており、より多くの地域の魅力を全国に発信していく計画に胸を膨らませています。
おわりに
嬬恋村での実証実験は、地域活性化の新たな一歩となることでしょう。地域の「手仕事」と観光客を結びつけ、相互に良い影響を及ぼすこのプロジェクトに今後も注目が集まります。嬬恋村の皆さんとともに、地域の魅力をより多くの人々に届けていく活動を応援していきましょう。