最近、株式会社エデュテクノロジーが三重県の福祉系人材育成を支援するための取り組みを進めており、文部科学省の「マイスター・ハイスクール普及促進事業」に採択されたことが発表されました。このプロジェクトは、福祉系の高等学校における教育活動を通じて、自ら課題を見つけ出し合理的かつ創造的に解決する能力を育むことを目的としています。
背景と目的
本事業は、福祉系の高等学校で学ぶ生徒たちに、自らの課題を設定し、合理的かつ創造的にそれを解決する力、さらに主体的かつ協働的な姿勢を身につけさせることを目指しています。これらは、「思考力・表現力」と呼ばれる一連のスキルに関連し、思考力を高めるためには教育活動を通じて意識的に訓練を行う必要があります。
特に今回のプロジェクトは、エデュテクノロジーの提供する「ICT × 学びアンケート」を用いて、「思考力・表現力」の変容を定量化し、結果を分析するという点に特色があります。これにより、福祉系高等学校における教育プログラムの質を向上させ、次年度以降の支援をより効果的に行うためのデータを蓄積していきます。
支援内容の詳細
具体的には、三重県内の4校に対してこのプロジェクトが展開されます。支援対象となる学校は、県立明野高等学校(福祉科)、県立みえ夢学園高等学校(総合学科)、県立朝明高等学校(福祉科)、そして県立伊賀白鳳高等学校(ヒューマンサービス科)です。支援内容には、ICTを利用した思考力・表現力の非認知能力を可視化することに加え、教育委員会や学校特有の課題を明確化するためのヒアリング、教師向けの研修などが含まれています。
担当者のコメント
この取り組みについて、株式会社エデュテクノロジーのストラテジックデザイナー髙井潤氏は「ICT × 学びアンケート」を通じて福祉教育の未来を創造する支援をすると表明しました。思考力や表現力は、今後の社会で生き抜くために不可欠なスキルである一方、これまでのところその評価は難しかったとした上で、このプロジェクトで解決できる期待感を示しました。
今後の展望
このようにして得られたデータは、今後の指導改善に大きく寄与し、実践の結果を振り返るPDCAサイクルを通じて、教育の質向上に向けた具体的な道筋を示します。得られた成果やノウハウは、他の自治体や学校における課題解決にもつなげていく予定です。
会社について
株式会社エデュテクノロジーは、「Story your learning」を使命に掲げ、教育現場におけるICT活用の支援を行っています。目的は、子供たちが主体的に学び、先生方が持つ想像力や発想力を引き出す「次世代の学び」の実現です。
教育の未来を担う子どもたちを支えるこの取り組みに、全国からの注目が集まっています。