入札情報提供サービス「入札王」を運営する株式会社ズノーが、新しい検索機能「ドキュメント詳細検索」をリリースしました。この機能は、入札情報の資料内に含まれるテキストを検索できるもので、従来の案件名によるキーワード検索では得られなかった情報抽出を可能にします。
新機能の背景と必要性
従来、入札情報の検索は一般的に案件名を基にしたキーワード検索が主流であり、多くの官公庁のシステムでも同様の手法が用いられていました。しかし、関係者からは、仕様書や発注説明書の中に記載された重要な情報を基に入札案件を探したいという要望が寄せられていました。この声を受けて、ズノーは「ドキュメント詳細検索」機能の開発に着手し、実現にこぎ着けました。
機能の詳細と使用例
「ドキュメント詳細検索」は、入札情報の資料内を探る機能です。例えば、特定の技術規格である「ISO27001」や「ISMS」、または「プライバシーマーク」を資料中で検索したり、工事に関連する用語「土砂」、「法面」などから該当案件を抽出することができます。さらに、物品名に関する情報を含む内訳書も検索が可能です。これにより、案件名には含まれない重要なキーワードで情報を探索し、柔軟に入札案件を把握することができるのです。
なお、この検索機能は入札王が保管している資料を対象としており、一部の資料は検索対象外となる場合もあります。これを活用することで、最近の入札情報だけでなく過去の資料に対しても新たな視点からの検索が実現します。
今後の展望
ズノーは今後、入札王が持つデータベースの情報を電子入札案件に限らず、他の資料へも拡大していく方針です。これにより、より多くの情報を検索対象に加え、入札業務の情報提供サービスとしての価値を高めることを目指しています。
この「ドキュメント詳細検索」によって、業界内における入札情報の検索効率が大幅に向上することでしょう。ビジネスチャンスを逃すことが少なくなり、入札業務のコスト削減にも寄与します。
入札王の機能と利点
入札王は、全国の入札情報を毎日収集し、データベースに集約しています。最新情報はメールで配信されるため、情報収集にかかる手間を省き、業務効率を向上させる助けとなります。また、過去の入札案件の落札金額なども確認できるため、適切な入札金額を設定するための参考資源としての役割も果たします。
会社概要
株式会社ズノーは、東京都港区に本社を置いており、入札情報を様々な形式で提供しています。同社は、2004年に設立され、入札関連のサービスを通じて業界の効率化を図っています。
主なお問い合わせ先は、公式ウェブサイトや事務局の電話番号、メールアドレスから可能です。詳細は公式サイトをご覧ください。