2025年4月2日、公益財団法人日本フィランソロピック財団が第2回「パーキンソン病QOL基金」の助成先を発表しました。この基金は、パーキンソン病患者の生活の質を向上させるための取り組みを支援することを目的としています。 今回の助成総額は4,700,000円であり、選ばれたのは、東京都に所在する慶應義塾大学医学部の「パーキンソン病患者さん向けオンラインリハビリテーション」、北海道にある一般財団法人北海道神経難病研究センターの「地域特性調査」、高知大学医学部脳神経内科学教室の「パーキンソン病教室」の三つの事業です。
パーキンソン病とは
パーキンソン病は、日本国内で15万から20万人の患者がいるとされる指定難病です。この病気は、脳内の神経細胞が徐々に失われることにより、運動機能に影響を及ぼします。現在では、先進医療技術の発展により、遺伝子治療や再生医療が治療法として実用化に向かっています。発症メカニズムも解明されつつあり、早期に診断されることが期待されていますが、患者の多くは現在も長期的な症状の緩和や生活の質を維持するための支援を必要としています。
助成先活動の詳細
慶應義塾大学医学部/病院パーキンソン病センターは、3,000,000円の助成を受け、オンラインリハビリテーションを提供します。これは、患者が自宅で手軽にリハビリを受けられる環境を整えるためのものです。特に、コロナ禍においてオンラインサービスの重要性が高まっているため、この取り組みは有望です。
一般財団法人北海道神経難病研究センターは、1,000,000円の助成を受け、地域特性調査を実施します。これは、北海道におけるリハビリテーションに関する特有のニーズを探るもので、患者の生活環境に即した支援を目指しています。
高知大学医学部脳神経内科学教室は、700,000円の助成で、パーキンソン病教室を運営します。この教室は、患者同士が情報をシェアし、相互に支援する場となることを目指しています。病気への理解を深め、生活の質を向上させるための貴重なコミュニティとなるでしょう。
本基金の目的
パーキンソン病QOL基金は、患者がより快適に、充実した生活を送ることができるよう支援するために設立されました。近年、パーキンソン病についての研究や新たな治療法の開発が進む中、患者が情報にアクセスしやすく、効果的な治療を受けられる環境を整えることが求められています。
この基金の活動を通じて、多くの患者がより良い支援を受けられることを期待しています。お問い合わせは日本フィランソロピック財団のメールアドレスまでご連絡ください。
公益財団法人 日本フィランソロピック財団のご紹介
2020年に設立されたこの財団は、寄付を募り、社会貢献事業への資金供給を目的としています。寄付者のおもいを尊重し、寄付を通じてより豊かな社会の実現を目指しています。詳しくは
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