エニトグループ、北海道警察と連携しSNS型詐欺対策を強化

エニトグループと北海道警察の連携

マッチングアプリ「with」と「Omiai」を運営するエニトグループが、北海道警察とのコラボレーションでSNS型の投資詐欺やロマン詐欺対策に取り組んでいます。本事業は、特に北海道在住のユーザーを中心に行われ、注意喚起の啓発活動を実施している現状について詳しく紹介します。

背景と目的

近年、SNSやマッチングアプリを悪用した詐欺が急増しており、北海道でもその被害が深刻化しています。2025年1月から10月末の時点で、北海道内でのSNS型投資・ロマン詐欺の被害総額は約15億6,300万円に達しています。これを受けて、北海道警察は公式ウェブサイトや公式Xを通じて注意喚起を行い、被害防止へ向けた取り組みを強化しています。

エニトグループとしても、自社のマッチングアプリの安全性を高めるため、トラスト&セーフティー室を設置して、不正ユーザーの監視や管理を行っています。24時間体制で服務を見守る中で、悪質な利用者の早期検知と強制退会などの措置を講じています。

啓発活動の内容

エニトグループと北海道警察は、共同で具体的な啓発活動を展開しています。これには、SNS型の詐欺手口を紹介し、ユーザーが注意すべきポイントを具体的に伝える活動が含まれています。例えば、デート前にSNSで連絡先交換を求められた際には、ユーザー双方に警告する等の措置をとっています。

北海道警察もこの活動について、「SNS型ロマン詐欺は、相手に恋愛感情を抱かせた後、金銭をだまし取る手法」とし、啓発活動の必要性を強調しています。ユーザーが最新の詐欺手口や防止策を理解することで、被害が減少することが期待されています。

精力的な取り組み

このように、エニトグループは詐欺対策を単体の業務として扱うのではなく、グループ全体の重要な戦略として位置づけています。法令遵守や消費者保護に加え、学術界の専門家との協議を通じて、マッチングアプリを取り巻く社会的な課題解決にも注力しています。2025年4月には、「アドバイザリーボード」が設立され、さらに効果的な取り組みの推進が予想されます。

市場背景

マッチングアプリ市場の拡大も、これらの取り組みに影響を与えています。こども家庭庁の調査によれば、結婚の機会としてマッチングアプリが最も多いとされており、今後もその重要性は増すことでしょう。このことを受けて、エニトグループはより多くの人々に安全で良質な出会いの機会を提供すべく、魂を込めた努力を続けています。