特許取得!「DC9 ヒューリスティック評価法」の全貌と今後の展開
特許取得!「DC9 ヒューリスティック評価法」の全貌と今後の展開
UCDAは、評価システム「DC9 ヒューリスティック評価法」に関する特許を取得しました。この革新的な評価手法は、UCDA認定の評価員が経験則をもとに、印刷物や情報端末画面のデザインを定量的に評価するために開発されました。
何が特別なのか?
「DC9 ヒューリスティック評価法」は、「わかりやすさの9原則」に基づき、評価対象である帳票、パンフレット、情報端末の画面のデザインを分析します。これにより、デザインの質を客観的に評価できる基準が提供され、ユーザビリティの向上に寄与します。
評価基準としてのISO9241-11
この手法では、ISO9241-11におけるユーザビリティの定義を取り入れており、実際の使用時における利便性を重要な評価項目としています。これにより、評価が単なる美的感覚ではなく、ユーザーにとっての使いやすさを重視して行われることが保証されています。
「わかりやすさの9原則」
「DC9 ヒューリスティック評価法」の中核をなす「わかりやすさの9原則」には、以下の項目があります:
1. 情報量 - ユーザーに対して過剰または不足した情報が与えられないかを評価。
2. タスク - ユーザーが行うべきタスクに対する明確さを確認。
3. テキスト(文意) - 使用される文言の理解度を測定。
4. レイアウト - デザインの配置が視認性や理解を助けているか。
5. タイポグラフィ(文字) - 文字のフォントや大きさが適切かどうか。
6. 色彩設計 - 色が持つ役割とその意味を評価。
7. マーク・図表 - 使用されているマークや図表の有効性。
8. 記入欄 - 情報の記入場所が明確であるか。
9. 使用上の注意 - 使用する際の注意点がわかりやすいか。
これらの評価項目は、デザインの各要素がどのようにユーザビリティに影響を及ぼすかを明確にし、改善のための指針を提供します。
未来への展望
UCDAは、2009年にこの評価法の特許を申請し、ついに取得に至りました。今後は、この技術をウェブ化し、クラウドでの提供を計画しています。これにより、より多くの企業やデザイナーがこの評価システムを活用できるようになり、全体のデザイン品質向上に貢献することでしょう。
「DC9 ヒューリスティック評価法」は、ただの評価ツールであるだけでなく、デザインプロセス全体を改善するための重要なステップになると考えられます。デザイン業界における新たな基準を確立するこの取り組みは、今後の展開にも大いに注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会
- 住所
- 東京都中央区銀座1-16-1東貨ビル5F
- 電話番号
-
03-5524-0280