物流業界のデジタル化
2024-11-22 13:27:07

物流業界のデジタル化実態調査から見る今後の課題と展望

物流業界のデジタル化実態調査から分かること



ウイングアーク1st株式会社は、中小企業における物流業界のデジタル化に関する調査を行い、その結果を公開しました。全513名の運送業者を対象としたこの調査では、デジタル化が進んでいるものの、依然として多くの課題が残っていることが明らかになりました。

調査結果の概要



荷待ち・荷役作業時間の可視化の現状


調査結果によると、荷待ちや荷役作業時間の完全可視化ができている企業はわずか10.4%であることが分かりました。約9割が完全または部分的にしか可視化できておらず、その実態は厳しい状況にあります。これは、業界全体でのデジタル化が急務であることを強く示しています。

人手不足が引き起こす課題


「人手不足・人員体制」が懸念される理由として、61.2%の票を集め、特に見積・受注・請求業務に関しては深刻な要因となっていることが浮き彫りになりました。また、41.4%が人手不足を理由に退職を考えた経験があるという調査結果もあり、業界の人材確保に影響を及ぼしています。

アナログ作業が持つ障害


調査において、アナログ作業が依然として多くの業務に残っていることも指摘されています。具体的には、ドライバーとの電話連絡や運転日報の作成、労働時間の管理が依然としてアナログ方式で行われています。これらの業務はミスが起こりやすく、業務の効率を著しく低下させています。

デジタル化の期待と課題


デジタル技術の導入によって、人手不足問題の解決が期待される一方で、調査結果を見る限り、その期待を裏切る結果が浮かび上がっています。「非常に期待できる」との回答は36.7%にとどまり、「あまり期待できない」との回答が48.7%を占めました。約6割の respondentsは、アナログ作業の転換がミスを減らすと答えていますが、それを実現するためには業界全体での取り組みが必要です。

今後の展望


ウイングアーク1stの加藤部長は、この調査結果を受けて「物流業界がデジタル化しない限り、今後の成長は見込めない」と警告しています。特に荷待ち・荷役作業時間の測定はドライバー不足の根本原因に結びついており、ステークホルダー間での正確な計測が求められています。

アクションプランの提案


加藤部長は、これまで主にFAXや紙文書で運用されていた業務をデジタルへと移行することの重要性を強調しています。特にドライバーがアプリから報告する形式に変更することで、業務が効率化され、可視化の促進が期待されます。

これにより、業務負担を軽減し、業界全体の効率的な成長が図られることが期待されます。今後のデジタル化促進のために、企業間での協力が欠かせません。


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会社情報

会社名
ウイングアーク1st株式会社
住所
東京都港区六本木三丁目2番1号六本木グランドタワー
電話番号
03-5962-7400

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